タカラジェンヌになるための税関、宝塚音楽学校に入るためには入学試験を受けて合格しなければなりません。合格率は時代や年によってまちまちですが、最高記録は48倍!「東の東大、西の宝塚」と言われるのも無理はなし。わずか40名~50名の定員に、タカラジェンヌになりたい少女達は毎年集まって来ます。

入学試験は3月末から4月にかけて行われます。まずは一次試験。その合格者だけが二次の最終試験を受けることができます。受験資格は4月1日時点で15才から18才の女子。15才から受験したならチャンスは4回。4度目でやっと合格し、大スターになった人も大勢います。

試験科目は、声楽・バレエ・面接の3つ。数学や理科のようにこれが正解!と言える出題ではない実技試験なのです。

試験官のほとんどは宝塚歌劇団や宝塚音楽学校の先生方です。探し物は「宝塚の舞台にふさわしい舞台人となれる人」—。そのためにまず、バレエと声楽の力量。どれだけ歌えるか、どれだけ踊れるか。ですからタカラジェンヌになりたい少女達は、学習塾へ通うかわりにレッスンに通います。

しかしここでひとつ。小さい頃からバレエを習っている人が不合格となり、数ヶ月の即席レッスンで合格してしまう人もいたりするのです。不思議。

でもこれが「宝塚の舞台にふさわしい舞台人となれる人」を探しているということ。あの大きな舞台でライトを浴び、華麗な衣装を着て役を演じ、観客の心を捉える—。ダンスや歌、演技の力量ももちろんだけど、それプラス、舞台人としての華がある、存在感がある、感性がある…。ダイヤモンドの原石が、何カラットの光り輝く宝石になれるか…。試験官の先生方は可能性を審査しているのです。