この記事に関連のある<ガイド記事>
【演出助手】Part1演出家になるためには助手から
スタッフの稽古が始まるまで
スタッフの稽古期間中—演出家編




Part1に引き続き、宝塚歌劇団の“演出助手”についてお話しましょう。

“演出助手”という職名なのですから、演出家の補佐であることに間違いはなし。そのためにはすべてを覚え、把握していなければなりません。

芝居における所作や感情面など演出面はもちろん「上手袖に引っ込むのは誰で、下手に引っ込むのは…」など動きの細部に至るまで。

「どの場面でどんな小道具がいくつ必要なのか…」「それを使うのは誰か…」「盆回りのきっかけは…」「この生徒は次の場面のため超早替りで…」などセットや小道具、衣装の把握。

それらはすべて、初日の幕を開けるためだけではなく、公演中に行なわれる新人公演の演出をする際にも必要なこと。

ともすれば演出家自身がすべてを把握しきれないこと……例えば「一列目で踊るのは上手から順番に誰で、二列目は…三列目は…」といった群舞の並びや、フィナーレの階段降りの順番などを振付の時点で覚えるのも助手の役目。

稽古中の音は稽古ピアノかテープで行ないますが、ピアノの場合は伴奏の先生に音を出すタイミングを指示する、テープの音出し係りは助手の役目。

自主稽古というものもあります。演出家や振付家、作曲家なしで、生徒のみで行なう稽古。それにも助手は極力立ち会い、稽古を進行させたりダメ出しをしたりします。