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スタッフの稽古期間中—演出家編





宝塚歌劇団の演出家には皆、演出助手の時代がありました。助手として勉強をし経験を積み、やがて演出家としてデビューできるのです。

その辺り“宝塚音楽学校に合格できれば、宝塚歌劇団に入団できる”に似た、宝塚特有の温かさや“年月をかけて育てる”という意識を感じます。

しかし! 宝塚音楽学校に合格する以上、演出助手への道は競争率の激しいもの。書類選考を経て、脚本や論文や面接や……。
また生徒とは違い、毎年採用試験があるわけでもありませんから数年に一人。

そうして難関を突破し選ばれた“未来の演出家のタマゴたち”に、過酷で?厳しい?演出助手時代が待っているのは当然のこと。

演出助手となった人たちの中には「宝塚の演出家になりたい!」と思って志願した人ばかりではありません。中には「ミュージカルの……」「舞台の……」といった人もいれば「何でもいい。演劇に携わる仕事をしたかった…」という人もいるでしょう。

一つの作品を創り上げてゆく過程や演出方法はもちろんのこと——「宝塚歌劇とは…?」——これを学ぶために、若き演出助手たちは、演出家よりスタッフより、また出演者である生徒や観客より、多くのことを学び育てられて行くわけです。