宝塚ファン/宝塚歌劇入門編

新人公演 Part2 新人公演のお稽古って?(3ページ目)

新人たちのチャンスの場――新人公演。通常の本公演に出演しながらも進められてゆく新人公演の稽古とは?

桜木 星子

執筆者:桜木 星子

宝塚ファンガイド

そして気持ちの切り替えも重要。本公演と新公、全く同じ作品ですが、与えられた役は違います。本公演では若い役を演じていても、新公では老け役だったり、男役なのに、新公では女役を与えられたり。

またこんなことも。本公演と同じダンスを踊るけれど、右と左と振りが全く逆だったり、同じコーラスを歌うけれど、パートが違ったり。代役の時にもお話しましたが、この何となく似ているけれど違うことって、体が覚えちゃっている分、逆に覚えにくかったりします。

新公本番までの稽古日数は20日足らず。毎日限られた時間しか稽古できないので、決して多い稽古時間とは言えません。だから新公に出演する生徒さんたちは、本公演本番中でも、その楽屋にいても、新公のことが頭から離れません。

たった一度しかない新公。自分の成果を見せる時、そしてチャンスの場。その日のために、とにかくひたすら稽古に励むのです。

次回は――「本役さんの衣装を借りる!」
これがね、大変です。

関連ガイド記事・コラム
「新人公演 Part1 新人公演ってどんな公演?」
「新人公演 Part2 新人公演のお稽古って?」
「新人公演 Part3 新人公演の衣装 その1」
「新人公演 Part4 新人公演の衣装 その2」
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