香港/香港旅行のモデルコース

香港一日観光!旅行のおすすめモデルコース【2019年版】

香港の一日観光で買い物もしたい、飲茶もしたい、夜景もみたい……したいことがたくさんあって迷ってしまいますよね。名所・観光スポットめぐり、お土産探しやショッピング、グルメを体験できるおすすめモデルコースをご案内します。

リン 美雪

執筆者:リン 美雪

香港ガイド

香港一日観光のおすすめツアープラン

香港一日観光!旅行のおすすめモデルコース【2019年版】

香港観光を効率よく味わおう

ガイドブックを片手に、あれもしたい、でもこれもしたい……と悩んでいるあなた! したいこと全部なんて無理だと諦めている人も、大丈夫。効率よくまわれば、1日でも欲張り観光ができてしまうのが香港のいいところです。今回は香港旅行のハイライトをまわる「かけ足、ウルトラ欲張り」コースをご案内しましょう。
 

9:00~ 朝粥

まずは朝ごはんにお粥はいかが? ホテル内にある中華料理レストランや地元色溢れる小さなお粥屋さんなど、この時間帯営業している飲食店ではどこでもお粥が食べられるはず。お粥というと日本では病人食のように思われがちですが、香港ではきっちりとした朝食です。ドロドロしているので、どちらかというとスープといった感じ。これと一緒に揚げパンを食べれば、あなたもローカルの仲間入り。
 

10:00~10:45 中環(セントラル)の新名所、旧香港警察だった大館へ

夜はバーもにぎわう

レストランやショップなどがレトロな建物の中にある

2018年5月に旧中央警察署、ビクトリア監獄、中央裁判所だった建物を改装し、ヘリテージとアートを発信する施設としてオープンした大館。オープン当時は事前予約が必要でしたが、現在は不要です。広い敷地内にはミュージアムやショップのほかにレストランやバーなど数多くあります。平日の夜でもにぎわうほど、在住者の中でも大人気のおしゃれスポットです。ビクトリア監獄だったところの一部がバーになっているBehind Barsは話のタネにぜひ覗いてみてくださいね。敷地内に入るゲートは5つありますが、一番わかりやすのはエスカレーターからつながっている階段をのぼっていく行き方です。昼間と夜では雰囲気が全く違うので、時間があれば両方立ち寄ってみるのもおすすめです。

<DATA>
大館(タイクン Tai Kwun)
アクセス:セントラルのエスカレーター沿いにゲートがある
住所:10 Hollywood Road, Central, Hong Kong
施設オープン時間:10:00~23:00(ミュージアム、ショップ、レストランによって営業時間は異なる)

 

10:50~11:45 フォトジェニックなOTC散策

立ち止まって記念撮影をする観光客の姿も

香取慎吾アートも大人気

香港島の中環地区のオールド・タウン・セントラルエリアは、壁に描かれたファンキーなウォールアートがフォトジェニックなインスタ撮影スポットとして、世界中の旅行者やインスタグラマーが集まる人気の場所。お洒落エリアとしてカフェバーやアートギャラリーなどが並んでいます。そこに2018年3月末、元「SMAP」でタレントの香取慎吾氏のウォールアートが仲間入りしました。この作品名は、香港人ファンに「大口仔(大きなお口の男の子)」というニックネームで呼ばれていることにちなんで「大口仔龍(大きなお口の龍の子)」です。ミッドレベルエスカレータの脇の壁のHollywood Road(ハリウッドロード、荷李活道)と Shelley Street(シェリーストリート、些利街)の交差する付近にあります。ここから上環に向かってハリウッドロードを散策すると、たくさんのカラフルなウォールアートに出会えますよ。

<DATA>
エスカレーター沿いのHollywood Road近辺
 

11:50~12:20 ローカルマーケットへ

子ども服やベリーダンスの衣装もある

子ども服やベリーダンスの衣装もある

香港にせっかく来たのだからマーケットにも行ってみましょう! ミッドレベルエスカレーターを歩いて下ると、利源街(Lei Yuen Street)西と東の2本のマーケット通りがあります。チャイナ服やエスニックファッション、長持ちはしないけど期間限定でならOKのサンダルなど、チープだけどかわいいグッズが見つかります。翡翠や干支の携帯ストラップなどもお土産におすすめ。10香港ドルくらいからあり、運がよかったら(その時売っている人とその人の気分により次第)ストラップについている「桃」や「チリ」などの意味も教えてもらえるかもしれません。
 
 

12:30~13:30 飲茶ランチ

まずテーブルについたらお茶の種類を聞かれます

テーブルについたらまずお茶の種類を聞かれます(c)香港政府観光局

香港に来たからには食べなくてはいけない「飲茶」。中環にある、2つのおすすめ飲茶レストランをご紹介します。大宴会場のようにテーブルがいくつも並び、元気な広東語が飛び交うところ? それとも香港ミシュランで星を獲得した、エレガントなところ?どちらも魅力的です。
 
近くのオフィスビルで働いている人もよく利用する

近くのオフィスビルで働いている人もよく利用する

まずは元気なローカル飲茶。入ると目の前にデーンと登場するシャンデリアで気分は舞踏会!? 400席ある大広間で、現在では数少なくなったワゴンを押すおばさんたちが、あくせく動き回っています。テーブルの横を通るワゴンを強引に止めて、好きな点心をテーブルの上に並べましょう。ガヤガヤ飛び交う広東語の世界をお楽しみください。

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美心皇宮 Maxim’s Palace
住所:Low Block, City Hall, Central
営業時間:月~土 11:00~15:00, 17:30~23:30/日・祝 9:00~15:00, 17:30~23:30
TEL:2521 1303

そしてホテル飲茶。2008年から発売された香港ミシュランガイドで、中華として初めて、そして現状唯一3ツ星を獲得したレストラン。たくさんのお料理が少しづついただける飲茶セットランチがおすすめ。ビクトリア湾を眺めながら、プロ意識の高いスタッフから受けるサービス、そして目でも口でも楽しめるプレゼンテーションの飲茶。気分は優雅な香港マダム!

<DATA>
龍景軒(Lung King Heen)
住所:4F, Four Seasons Hotel, 8 Finance Streeet, Central
営業時間:月~土 11:30~15:00、18:00~22:30/日・祝  12:00~14:30、18:00~22:30
TEL: 3196 8888(要予約)

13:30~14:00 バスで移動

上の階はスリル満点!

上の階はスリル満点!

どちらのレストランで飲茶をしても、徒歩5分以内にセントラルバスターミナルがあります。赤柱(スタンレー)行きのバスはいくつかありますが、乗車時間短縮のため快速バス260番に乗りましょう。もし2階建てバスだったらラッキー! 2階の一番前の席に座ったら、ジェットコースターのようなスリルを体験できるはず。
 

14:00~14:45 赤柱(スタンレー)でアジアン雑貨まとめ買い

海の神様を祭る天后や海洋博物館もある

海の神様を祭る天后や海洋博物館もある

スタンレーは欧米人の観光客が好むマーケットなので、お洒落なアジアンテイストのものが多くあります。ここでの日本人向けのおみやげの定番はレースグッズ。巾着やティッシュペーパーカバーなど、まとめ買いをするのだったら値段の交渉もお忘れなく。海沿いに並ぶカフェやレストランは全体的にのんびりしていて、昼間からビールを飲んでも許されてしまう雰囲気。
 

15:00~15:30 浅水湾(レパルスベイ)

お金?福?恋愛?長寿?何でもあり

お金?福?恋愛?長寿?何でもあり

中環行きのバスに乗ったら、途中のレパルスベイで降りてみましょう。目印は、山に住む龍が海に水を飲みに通る穴があいたビル。ビーチの端の方には、触ると結婚できる石や渡ると寿命が延びる橋をはじめ、ご利益のある神様があちらこちらにいて観光客に拝まれています。風水や開運好きな中国からの観光客が多い浅水湾。このビーチは50年代の名画「慕情」の舞台になったことでも有名です。夏期は日光浴を楽しむ欧米人の姿も。
 

15:30~16:30 アフタヌンティー

穴の開いたアパートは高級住宅

穴の開いたアパートは高級住宅

穴のあいたビル(住居)前にある、イギリス植民地時代はセレブたちが滞在したレパルスベイホテル。現在はレストランしか残っていませんが、植民地時代の名残りがあるアフタヌーンティーをしてみませんか? コロニアル風の高い天井、窓の外に広がる海を眺めながら、ゆっくりとした至福の午後のひとときを過ごせることでしょう。予約をするときにはぜひ窓側を指定して。

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The Verandah
住所:2F, 109 Repulse Bay Road, Repulse Bay
午後茶時間:月~土 15:00~17:30/日  15:30~17:30
TEL:2292 2822
 

16:30~17:30 バスとトラムで移動

真夏は席が熱くなっているので気をつけて

真夏は席が熱くなっているので気をつけて

帰りは同じバスで終点の中環まで行き、スターフェリー乗り場から、ピークトラム乗り場行きのオープントップバス15Cに乗ってみましょう。ここでももちろん、バスは上階に乗って! 窓がたくさんある高層ビルの間を通り抜け、2階建てバスやタクシーに囲まれるだけで香港のエネルギーを感じることができるはず。トラム駅で降りたら、お得なトラムの往復切符を購入しましょう。トラムで右側の席を確保できれば、フラット(マンション)の合間を通り抜けるので、人様のお宅も拝見できてしまいますし、その後はニョキニョキビルの景色が広がっていきます。もし右に席がなかったら、後頭部に立ち乗りするのもおすすめ。
 

17:30~18:30 ピークから、これぞ香港の景色を

夕方訪れると、昼と夜の景色を両方楽しめるのでおすすめ

夕方訪れると、昼と夜の景色を両方楽しめるのでおすすめ

頂上にはピーク・ギャレリアやピークタワーがあり、ショッピングや食事も楽しめます。ピークタワーの中には、ジャッキー・チェンやブルース・リー(実はアメリカ生まれですが)を始め、アジアの大スターヨン様、さらにブラピやベッカムが大集合のマダム・タッソー蝋人形館があります。また同じタワー内のスカイテラスからは、「これぞ香港」の景色が見渡せます。トラムを降りて2分くらい歩いたところにあるパゴダ(中国風の屋根)からの景色もおすすめ。目の前に建ち並ぶ、たくさんのビルを地面に刺したようなコンクリートジャングルに圧倒されるはず。  

18:30~19:00 トラムとスターフェリーで九龍へ

船の名前は全部「星」がついているのでチェックしてみて

船の名前は全部「星」がついているのでチェックしてみて

下りのトラムは後ろ向きに座り、そのまま下って行くのでちょっと不思議な感じ。エネルギッシュな下界に戻りましょう。トラムを降りて、行きと同様バスに乗ってスターフェリー乗り場へ。そこからスターフェリーに乗ってビクトリア湾を渡ります。この11分間のフェリーの小旅行は香港旅行の思い出トップ3に入ること間違いなし。香港人をはじめ、香港在住の外国人、そして世界中の観光客誰もが口を揃えて「オススメ!」するのがこのスターフェリーです。
 

19:00~20:00 アベニュー・オブ・スターズ

写真撮影スポットとして観光客に大人気

香港を代表するスターであるブルースリー

スターフェリーを降りたら450店舗以上入っている巨大ショッピングモール、ハーバーシティーでお買いもの。「ないものはない」といっても過言ではないほど、何でもあります。オーシャンターミナル・デックからは香港側を一望できます。

ショッピングは後回し、という人はブルース・リーの銅像やジャッキーチェンの手形があるアベニュー・オブ・スターズへ。香港の俳優をはじめ、香港を代表するコミックの子豚ちゃん、マクドネルの金ぴかの像もあります。
 

20:00~ シンフォニー・オブ・ライツ

ギネスブックにも載っているこのショーはぜひ観たいもの

ギネスブックにも載っているこのショーはぜひ観たいもの(c)Tourism Commission

毎晩20時からはじまる音と光のショー「シンフォニー・オブ・ライツ」は香港旅行のハイライト。ビクトリア湾沿いに建つ43のビルが音楽にあわせてピカピカ光ります。13分間の幻想的な時間を自分にプレゼント。
 

20:30~21:45 中華料理ディナー

窓側の席からはビクトリア湾が一望できる

以前映月楼だったところ

香港で大きな美心グループの広東料理レストランは以前はセレナーデ(映月楼)として親しまれていました。ランチだけでなくディナータイムも点心を食べることができます。要予約で、予約の際は目の前にビクトリア湾が広がる窓際席をリクエストしてみて。20時に予約を入れて、ここからシンフォニー・オブ・ライツの観賞を食べながらするのもいいでしょう。おすすめはローストダックとキャラクター点心。

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■Symphony by Jade(翠韻軒)
住所:1-2/F, Hong Kong Cultural Centre, Restaurant Block, Tsimshatsui, Kowloon
営業時間:9:00~16:00、17:30~23:30 
TEL:(852)2722 0932
 

22:00~22:45 女人街でショッピング

買うときはどんどん交渉してみよう!

買うときはどんどん交渉してみよう!

お腹がいっぱいになったら、女人街のあるモンコックへ繰り出しましょう! 北京楼前のバスターミナルからバスに乗ってもいいし、MTRでも10分くらい。「女人街」とは通称で、正式名称は通菜街。人の流れにのっていけば、迷わず到着できるはず。アクセサリーやセクシーな下着など、女性が喜ぶものもたくさん。この近辺にはスポーツ店も多くあります。  

23:00~ナイトライフ

ナッツフォードデラスにはトルコ、イタリアン、ロシア料理とチョイスが多い

ナッツフォードデラスにはトルコ、イタリアン、ロシア料理とチョイスが多い(c)香港政府観光局

香港の夜はこれから! もし宿泊先が九龍側だったら、MTRでチムサーチョイまで戻り、ナッツフォードテラス(別名ミニ・ランカイフォン)で香港のナイトライフを体験してみては? メインストリートのネーザンロードからキンバリーロードに入り、数ブロック歩くと左側に階段と急斜面があります。そこを上って行くと、到着! バーやレストランが並び、遅くまで営業しています。

もし宿泊先が香港島、もしくはミニ・ランカイフォンじゃなくて本当のランカイフォンに行きたい!という人はMTRで中環まで行き、D1出口から出てください。徳己立街(ダギラーストリート)が見つかったら、それをひたすら上って行くと目的地に到着。金曜日の夜やイベント(ハロウィンや大みそかなど)のある夜は混んでいて店に入れないため、外で飲んでいる人もたくさん! 香港在住の欧米人が多いですが、東洋人の姿もあり、まさに東洋と西洋が混ざっている街、香港を象徴している風景がそこにあります。

眠らない街、香港のナイトスポット

このあたりの眠らない街は、明け方まで営業しているところも多く、香港のナイトライフを十分に満喫できるはず。24時以降はほとんどの交通機関は終了しているので、ホテルへはタクシーで帰ってください。女性同士でも安全ですが、タクシーの中で寝てしまわないようにご注意を。

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