絵本/絵本関連情報

雨大好き!愉快な仲間たちに会える絵本(2ページ目)

カエルやかたつむりやあじさい。雨の日だからこそ出会える仲間たちがモチーフになった絵本のご紹介です。身近な小動物をもっと知り、もっと仲良しになってくださいね。

執筆者:鈴木 宏枝

うずまきが増えておとなに『あかちゃんかたつむりのおうち』

卵から孵ったばかりの小さな小さなカタツムリ。花や葉っぱを食べながら大きくなっていきます。でも、蝶々やてんとうむしに背中に背負った殻を「小さいおうち」と言われたことが気になって仕方ありません。いっぱい食べ過ぎて、殻に入れなくなったらどうしよう……。でも、ある日、気がつきました。自分と一緒に殻も大きくなっていることを。赤ちゃんカタツムリは安心して、おいしい葉っぱをもりもろ食べはじめます。

大きくなるにつれて殻も大きくなるというカタツムリの生態に即しつつ、他の虫たちとのやりとりや、きれいでおいしい花を探しにいく展開は、子どもの心にスッと入ってきます。かたつむりが卵で生まれ、殻が大きくなるときには、渦巻きが増えていくのですね。食べた花の色のうんちをするところも楽しげです。

■『あかちゃんかたつむりのおうち』(ちいさなかがくのとも 52号)
ぶん:いとうせつこ
え:島津和子
出版社:福音館書店
価格:\380
発行日:2006.7

かたつむりの殻のおうちに居候『かたつむりハウス』

マイケルとハンナと赤ちゃん。あるとき、3人のきょうだいは、ぐんぐん小さくなって豆くらいの大きさになり、かたつむりの殻の中に住むことになります。煙突も窓も家具もついている素敵なかたつむりハウス。子どもだけの暮らしの中で、楽しいこともハラハラすることも起きます。

子守をしているおばあちゃんが孫の兄弟に聞かせるという枠物語です。小さくなってかたつむりの殻を家にして住む、しかも、その家自体が生きていて、かたつむりさんがゆっくり移動していくというのは、とても楽しい発想ですね。イギリスらしい田園風景の美しさが細やかに描かれ、かたつむりハウス自体が本当に魅力的です。

■『かたつむりハウス』
ぶん:アラン・アールバーグ
え:ジリアン・タイラー
やく:おかだよしえ
出版社:評論社
価格:\1,365
発行日:2000/2000.10


>>次のページは 雨の日、森の中の生きものは?『あめがふるときちょうちょうはどこへ』
『あかちゃんかたつむりのおうち』
情報はここで!生まれたてのあかちゃんかたつむりは心配になります。あんまりたくさん食べ過ぎて、背中のおうちに入れなくなったらどうしよう……。
『かたつむりハウス』
はここで購入!3人のきょうだいはおばあちゃんからお話を聞きます。昔、豆粒みたいに小さくなって、かたつむりの背中の素敵なかたつむりハウスに間借りして暮らした子どもたちのことを。
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