雨の日のカエル
雨の日のカエル。何やら物思いにふけっているような……
梅雨といえば、雨の好きな動物たちも主役になります。ケロケロ鳴くカエルも、子どもたちが飽きずに見守るカタツムリも、絵本の中でこんなに楽しく活躍しています。

1ページ目:雨降りに元気になるカエル『ゆかいなかえる』『あまがえる先生 まよなかのびっくりコンサート』『ずら~りカエル ならべてみると』

2ページ目:ゆっくり歩こうカタツムリ『あかちゃんかたつむりのおうち』『かたつむりハウス』

3ページ目:雨の日、森の中では生きものたちが……『あめがふるときちょうちょうはどこへ』

仲良し兄弟『ゆかいなかえる』

『ゆかいなかえる』
ここで購入!無事に孵った4匹のカエルの兄弟は、この世の春を謳歌し、池の中で大いに遊びます。冬がきて冬眠するまで……。
池の中に、ゼリーのような透明なカエルの卵。魚に食べられずにすんだ4個から、かわいらしいオタマジャクシが生まれます。カエルに育った4匹は、仲良く遊び、一緒に大きくなっていきます。サギやカメなどの天敵へのからかいっぷりは、まさに「ゆかいな」カエルたち。おいしいエサを食べ、夏を謳歌し、幸せに冬眠にいざなわれていきます。

色調が暗めに抑えられていることで、カエルたちの「ゆかいさ」加減が逆にきわだちます。自分たちを食べに来たカメの甲羅に飛び乗って笑うところも、手をつないでぐるぐる泳ぎ回って遊ぶところも、とてもいい表情です。食物連鎖の大きな摂理の中にありながら、この兄弟カエルたちが生き延びて笑っているのはなんて素敵なことでしょう。生きられなかった卵時代の兄弟の分も、ずっと「ゆかい」なカエル人生をまっとうしてもらいたいな、と思えます。

■『ゆかいなかえる』
ぶん・え:ジュリエット・キーブス
やく:いしいももこ
出版社:福音館書店
価格:945
発行日:1961/1964.7

カエルの結婚式にご招待『あまがえる先生 まよなかのびっくりコンサート』

『あまがえる先生 まよなかのびっくりコンサート』
ここで購入!あまがえる先生の招待を受けたカタツムリやバッタたちが、モリアオガエルの結婚式を見学します。オスの大合唱は大変な迫力です。
コガネムシ、カタツムリ、バッタ、ダンゴムシの4匹の野の虫たちは、ある日、あまがえる先生から招待状をもらいます。

まよなかの「びっくり」コンサート 7月7日よる10じ あまがえる研究所にて

コンサートは、モリアオガエルの「結婚式」なのですが、奥付の「この絵本で活躍したモリアオガエルさん」の写真があり、その青々としたいかにもカエルらしい姿に、ぐっと親しみを感じます。

さすがの松岡達英さんの絵本だけあって、木の中に作られたあまがえる先生の研究所の細部の様子がとても楽しいし、昆虫や水生生物の正確な知識にも納得。ファンタジーを感じつつ、自然科学的な真実の奥深さやおもしろさが絶妙にブレンドされています。

■『あまがえる先生 まよなかのびっくりコンサート』
さく:松岡達英
出版社:旺文社
価格:1,300
発行日:2006.4

日本にいるカエルを全部紹介!『ずら~りカエル ならべてみると』

『ずら~りカエル ならべてみると』
ここで購入!日本に生息する43種類のカエルをすべて紹介します。オタマジャクシ時代の姿も、水かきの様子も色々です。
カエルはみんな、よくにてる。それじゃあ、おとなりさんとくらべてみよう。からだの色、おなかのもよう。はなのあな。じっくり見ると、1ぴき1ぴき、みんなちがう。ずら~りならぶとよくわかる。

日本に生息しているカエルは全部で43種類。おなじみのニホンアマガエルやアズマヒキガエルのほかに、黄みのかったおなかがきれいなヤエヤマアオガエルや、なんともでっぷり下半身が大きいヒメアマガエルなど、いろんなカエルに出会えます。

ひとくくりにしがちな「カエル」の多様性と、それでも「カエル」の仲間であるつながりとが巧みに構成され、興味をもって見ることができます。写真絵本だけあって、臨場感も抜群。なかなか観察しにくい水かきの形や、目がぺこんと引っ込む瞬間などもおもしろい。卵やオタマジャクシの形もそれぞれ異なることがよく分かります。ずらーり並んだ43のカエル。後姿は愛嬌たっぷりですね。

■『ずら~りカエル ならべてみると』
しゃしん:松橋利光
ぶん:高岡昌江
出版社:アリス館
価格:1,300
発行日:2002.5


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