子どもの活力アップは朝の時間の使い方から
さて、もちろん大人でさえ、朝の支度はてんやわんやで大忙し。子どもだってゆったり優雅に過ごせるわけではありません。朝の貴重な5分を上手に使い、「早寝・早起き・朝ごはん」にちょこっと加えて、子どもを健やかに成長させ、生活を豊かにする方法は?1.朝、起きたら(お母さんに起こされても)まず自分で部屋のカーテンと窓を開ける
正常な睡眠リズムを維持するためには、朝きちんと「覚醒」することが大切。その最も有効な方法は、朝日を浴びることだという研究結果が報告されています。無理矢理「起こされる」のではなく、自分で「起きる」のだという意識付けにも有効。二度寝もしません。
2.新聞を取りに行くのは子どもの役目
新聞を取りにいき、4コマ漫画でも、「天声人語」でも、社説でもいい、年齢に応じて好きなところを毎日必ず読む。新聞を手渡されたお父さんお母さんは、そこで一言「今日の話はどんな話だった?」。話を記憶し、順序立てて人に説明する訓練になります(話をまとめる力は、国語教科でも高度な力なのです!)。始めは「うーん……」と、できなくてもいいのです。人に伝えようとする気持ちが、上達を早めます。
3.今日の天気をチェック!
「今日の天気係」を子どもにお願いしてみましょう。新聞でもテレビでも、今日の天気はすぐに調べられるはず。ただ雨、とか晴れ、だけではなく、自分が住んでいる町はどこにあるかとか、日本地図のどの地域に位置しているとか、各地の天気にはどんな関係があるかとか、いずれ学校で習う社会・理科の分野を意識するきっかけにもなります。
4.お弁当作りを手伝ってみる
自分で料理をする時間はない?でも、お母さんが用意してくれたおかずやご飯を自分でお弁当箱に彩り良く詰め、はしなどと一緒にお弁当袋に入れることはできるはず!もちろんお母さんの「チラ見」と「指導」の下、栄養のバランスや、どうしたらもっとおいしそうに見えるかなどを親子で考えながら詰めるのは楽しいものです。自分で詰めたお弁当は、もちろん自分の責任で完食ですよね?
5.洗面台の掃除係も子ども!
朝、洗面台を使ったら、置いてあるスポンジでさっと拭き掃除をしてもらいましょう。この「自分で汚したら自分でキレイにする」という意識、現代の子どもにはなかなかないもの。ゴミをポイ捨てするような意識も、「自分で自分の後始末ができない」身じまいの悪さから来るのでは?少なくとも、どんなにきれいな場所も、人が使ったら当然汚れるのだということを知っているだけでも違います。お母さんとしては、いちばん汚れのこびりつきがちなところをこまめにキレイにしてもらえて、一石二鳥ですね。
などなど、「生活を豊かにする5分」は、決して新しく教材を買う必要もなければ目新しいことを始める必要もありません。全ては、普段の生活から。自分のことは自分でできる子どもが、いずれ自分で自分の道を切り拓く「力のある子ども」なのです。まずは一つ、明日の朝から試してみてはいかがでしょう?
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