親や学校は子ども同士の人間関係にどこまで介入すべきか?

子どものケンカに介入するかどうかは、判断に苦しむところ。何を基準にしたらいいのでしょうか?
いまや、子どもの世界でも人間関係がこじれて問題となる時代。たわいのないじゃれ合いが、いずれ「いじめ」に発展してしまったり、仲良しグループだったはずの子どもたちが、いつのまにか特定の子どもを仲間はずれにし始めたり。子ども同士の付き合いも、決してラクではありません。

「子どもの世界のことだから……」と放っておいたものが、いつの間にか大きな事件になってしまい、痛ましい犠牲を出してしまったケースも多々報道されています。しかしだからと言って、「大人がいじめを見過ごした」と糾弾されることを恐れ、学校や保護者がクラスの中の子どもたちの人間関係に踏み込むことには、異を唱える人もいます。

決して単純ではない子ども同士の人間関係。しかし子ども同士の間に問題があるとき、大人はどこまで介入していいのでしょうか。

多数派の矛盾、「いじめは親の責任」でも「子どものケンカには口出ししない」

All About Life11月「未熟な大人、ダメになる子供」特集で、「いじめは親の責任だ」、「子どものケンカに口出ししない」といった投票を行いました。

そこに表れたのは、「いじめは親の責任だ(YES 75.3%)」としながらも、「子どものケンカに口出しはしない(YES 56.1%)」と言う、矛盾したようにも見える大人の姿でした。

ガイドには、この矛盾した大人の姿に、いま子育てをしている保護者層の心の葛藤が重なって見えました。いじめを防ぎ、「親の育て方が悪い」と言われないために、家庭で親がしっかりと子育てしなくてはならない。でも子どもをのびのび成長させるためには、子ども同士のケンカに口出しをしてはいけないようにも思う……。

「子どものケンカに介入すべきか?」という今回のテーマに対して、ガイドはどちらの意見でも書くことができると考えました。なぜなら、どちらもそれぞれに「真っ当な意見」だからです。

■介入すべき
子どもがすることは、最終的に親の責任。しつけは家庭の役目。いじめの予防も基本はここから。自分の子どもを一番見ているのも、一番知っているのも親なのだから、子どもがどうケンカしているか、自分の目で確かめておかなければ!

■介入すべきではない
子どものケンカに親が口出すなんて、管理主義・過干渉もいいところ。そんな親も子供も恥ずかしい。子どもの友だちを「あの子はいい、この子はダメ」と選別するような親になるのか?子どもはケンカして学び、成長するもの。自分で問題解決するためのせっかくの機会を奪ってどうする?

おそらく、どちらの意見も「アリ」なのです。ただ、何が客観的に見てベストチョイスなのか、時と場合に応じて使い分けなければならないのでしょう。その「時と場合」を考えてみたいと思います。

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