子育て事情/子育て事情関連情報

「できちゃった結婚」で何が悪い!?(3ページ目)

昔ほど抵抗感がなくなったデキ婚。でも世の中の多くの人はデキ婚には依然否定的。デキ婚はそんなに悪いものなの?デキ婚のメリット、そして、幸せな結婚・家族生活を営んでいく秘訣とは?

河崎 環

執筆者:河崎 環

子育てガイド

「条件依存」世代の背中を押すデキ婚という選択

20代後半から30代のカップルとなると、様相は少し異なってくる。多くが大人として分別を身につけている中での不意の妊娠をきっかけに、「それなら結婚しようか」と踏み切るケースが多い。(⇒結婚が先か、妊娠が先か

もともとこの世代では、少し前に過熱した「負け犬」論争にもあったように、結婚や出産を躊躇する人も多い。既に築き上げてきたキャリアや私生活のサイクルを手放すことへの不安から、結婚・出産を先延ばしにしてきた層だが、男女ともに「自分のやりたいことに区切りが付いたら」「経済的にゆとりができたら」「保育園、会社・行政の子育て支援など、子どもを産んでも仕事のできる環境が整ったら」結婚・出産してもいいという、「条件依存世代」なのである。(⇒あなたは産む人?産まない人?)。「女性における子どもの価値観」(1999年 柏木惠子・永久ひさ子 著)には、30歳世代で顕著な産む理由を以下にあげている。
  • 2人だけの生活は十分楽しんだから
  • 妊娠・出産を経験したいから
  • 夫婦関係が安定したので
  • 年をとったときにいないと淋しい
  • 生活に変化が生まれる
  • 自分の生活に区切りがついたから
  • 経済的なゆとりができたから
  • 仕事が軌道にのったので
  • 手伝ってくれる人がいたので
  • よい保育園があったので
そこで不意の妊娠が、躊躇している「条件依存世代」の背中を押すようにして、結婚・出産を決意させているケースが多い。心の中で、何度も結婚・出産のシミュレーションをしては二の足を踏んできた世代だから、先ほどの「心構え」に関してはある程度の準備もあるだろう。そういった意味では、「デキ婚」とは、極めて合理的で現代的な結婚のカタチなのかもしれない。

>>幸せなデキ婚へ……誇りと覚悟をもって前へ進もう>>
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます