1歳児の叱り方は?教育的には叱った方がいい?

1歳児の叱り方はどうすればいい?怒る方法・しつけ方法

ちょっと目を放したスキに、危ないことにも。1歳児は叱っていいの?


自分の子どもが何か危ないことをすると、ついついママはパニックになってしまうのではないでしょうか。パニックついでに思わず声を荒げて叱ってしまい、子どもが大泣きして自分が後悔する……。実は私もそんなことを懲りもせず繰り返しては、自己嫌悪に陥っていました。

0歳児のうちは叱る必要があまりなくても、子どもが1歳を過ぎると、動きも活発になり、そろそろ大事なことはちゃんと伝えなくてはと感じ始めますよね。「叱るべき?」「まだ早い?」「やさしく叱る?」「怖く叱る?」など、悩みは尽きないのではないでしょうか。

そこで今回は、1歳児の叱り方について考えてみたいと思います。それには自分の気持ちを落ち着かせることも大事。子供にきちんと伝わる叱り方をぜひ身に付けてくださいね。

<目次>  

ダメな叱り方……ついついやってしまう怒り方

1歳児の叱り方はどうすればいい?怒る方法・しつけ方法

驚いて泣いてしまうわが子に、なんて声を掛ける?


やってはいけないことをやっている子どもを見て、「こら! 何度言ったら分かるの?!」と、つい反射的に大声で怒ること――。これは私自身が保育士を始めてしばらく抜け出せずに悩んだ叱り方でもあります。

残念ながら、この叱り方で子どもに伝わるのは「怒られた!」「怖い!」「自分を否定された!」「嫌われてる?!」というメッセージだけだと気がつきました。

では、どうしたらいいのでしょう?

まずは、ママの動揺している気持ちを、自分で受け止めるところからスタート。そうでないと、子どもに伝わるのは、言葉を超えて「動揺したママの怒り」だけになってしまうのです。
 

1歳児の叱り方や怒るときのポイント

注意をしたり、声を掛けたりするのはだいたい、子どもが思いもよらない何かをしたときなのではないでしょうか。そんな時、いつもはどんな風に接していますか?善悪の区別がまだ無く、好奇心が旺盛なお子さんには、こんな風に接してみてください。
 
  • 緊急の時はストップ
飛び出し・人に迷惑を掛ける時は、何をおいてもまず、ストップをかけましょう。
 
  • お子さんの体を抱きしめ、安心させる
ストップをかけたら、子ども自身は何が起こったのか分からず、驚いているはず。「びっくりしたね~。」とママが気持ちを受け止め、スキンシップで安心させてあげましょう。それだけで子どもは安心して気持ちが落ち着きます。
 
  • 「今のはね」と伝えてあげる
子どもが安心したところで、今、どんな状況だったのかを、一歳児に分かる言葉で説明してあげましょう。

「今のはね、○○ちゃんが道路に出たとき、車が向こうから来ていたからもう少しで轢かれちゃうところだったんだよ。危なかったんだよ」「○○ちゃんが使おうとしていたのは、よそのお友達のおもちゃだよ。なんにも言わないで使ったら、お友達がびっくりして悲しくなっちゃうよ」というように、ゆっくりとお話してあげるといいと思います。そうすることで、言葉は話せなくても1歳児の中に今の状況のイメージがおぼろげながら広がり、何が起こっていたのかが分かってくるのです。
 
  • しつけとして伝えなくてはならないことを伝えていく
その上で、どうしたら良かったのか、しつけの側面を伝えていきましょう。

「道路に出るときには車が来ているかどうか右・左を見てから渡るんだよ」「お友達のおもちゃを使うときには、「貸して」って聞いて「いいよ」って言ってもらってから使うんだよ」というように。1歳だからまだ早い、ということはありません。言葉こそ出ませんが、1歳児も大好きなママの言葉はしっかりと聞こえているのです。子どもの中に浸透していくまで、普段から、折につけて繰り返し伝えてあげましょう。

とはいっても、1歳児の子どもは頭で考えるよりも興味関心のほうに気持ちがいってしまうので、何度も同じことを繰り返してしまうものです。
「またやった!」「いまのはね。分かるよね?」を繰り返していくうちに
子どもの中にだんだん「やっていいこと」と「悪いこと」が蓄積されていきます。

さて、子どもに注意をしようとするとき、ママの心の中にはどんなことが起こっていますか? 子どもに伝わるのはママの感情の部分、ということを思うと、ママの心との付き合い方も見逃してはいけない大事なポイント。
 

子どもを叱る前に、一旦ママ自身の気持ちと向き合おう

1歳児の叱り方はどうすればいい?怒る方法・しつけ方法

ママの動揺は子どもにも伝わり、悪循環に……。


では、子どもに注意をしようとしている時のママの中には、どんな気持ちが動いているのでしょう?自分では見落としがちですが、実は子どもは感覚的にママの気持ちを肌で感じているため、気をつけたいポイントです。
 
  • 危険な状況を発見したとき
「あっ!危ない!」「どうしよう?!わが子が大怪我!」「もしかして命が危ない?!」「どうしてそんなことに……?!」こういうとき、そのドギマギした不安な気持ちと、思いがけない怒りがママの中を過ぎるのではないでしょうか。その裏側には、「わが子を危険から守りたい」という思いがあるはずなのですが……。
 
  • お友達とのトラブルのとき
「あっ、うちの子が……!」「よそのママも見ているわ」「そんなことしちゃいけません!」と、ママ自身もびっくりしてどうしたらいいのか分からなくなり、動揺してしまうのでは?
 
  • お買い物に行った先のお店で、子どもが物を持ってきてしまったとき
「なんてことを?!」「勝手にモノを持ってきちゃダメじゃない!」「これじゃあ泥棒だわ!」と、ママの中に一瞬のうちに思いがけない動揺と衝撃、頭が真っ白になってしまうということが起こるのではないでしょうか。

まずは、こういったびっくりする反応と、動揺してしまう気持ちが起こることを当たり前のことだと受け止めて、その気持ちを一旦横に置きましょう。そして、「なんてことを!」というママ自身の気持ちから「子どもになんて伝えたらいいのかしら?!」というよう子どもに目を向けてみましょう。

私自身もそうでしたが、自分の動揺を棚に上げて子どもに何かを伝えようとすると、思わず声が裏返り、予想以上に厳しい注意になってしまうのです。これでは子どもはびっくりして余計に泣いてしまいますよね。ママの動揺を、まずはキャッチしてみてください。

子どもへのしつけを通して、ママも自分自身が親としてどう振舞ったらいいのかを手探りで身に着けていきます。しつけは、子どもがこれから社会に出て行くときの道しるべになる大切なもの。教える途中で子どもの大泣きにあうとくじけそうになりますが、危険を阻止し、一歳児の甘えたい・不安な気持ちをしっかりと受け止め、やさしくしつけを伝えてあげてくださいね。

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※乳幼児の発育には個人差があります。記事内容は全ての乳幼児への有効性を保証するものではありません。気になる徴候が見られる場合は、自己判断せず、必ず医療機関に相談してください。