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子供を水嫌いにさせないコツ

水遊びやプール遊びは夏の醍醐味。でも、中には水を怖がるお子さんもいます。我が子を水嫌い・プール嫌いにさせない心がけや、克服するコツをお教えします。

執筆者:浅川 美映

夏の水遊びを「怖い」から「楽しい」に変えるには?

水を怖がる我が子に、水遊びの楽しさを教えたい!

水を怖がる我が子に、水遊びの楽しさを教えたい!

夏は水遊びやプールが楽しい季節。「子供だから水遊びが大好きなはず」と思いがちですが、水を怖がる、水を嫌うお子さんもいます。実際、「どうしてうちの子は水遊びが嫌いなの?」と悩んでいる方もいるでしょう。

確かに、全般的には、子どもは水遊びが大好きです。しかし、ちょっとしたことから「水恐怖症」になってしまうこともあります。どうして「水恐怖症」になってしまうのか、どうしたら「水恐怖症」にならないのか、お話していきますね。

【目次】

子供が水嫌いになる理由

なぜ、水嫌いになる子供がいるのでしょうか。いくつか理由を挙げてみましょう。

●水に恐怖心を持たせてしまった
「お風呂ですべってドボンと入ってしまった」「ママ・パパの手からするりとお風呂やたらいに落ちて入ってしまった」……思い当たることはありませんか? 大人だったら「大したことないじゃない」と思うかもしれません。でも、子ども(赤ちゃん)にとってはトラウマになることもあります。

●水温の低いところに入れてしまった
「お風呂は大好きなのに、プールになったらダメだった」ということもあります。それは突然、体験したことのない水の温度にビックリしてしまったのです。ちょっとした変化でも、子供には衝撃になりえます。

●勢いよくお風呂やプールの中に入れてしまった
「水が大好きなはず!」と思って、いきなり水面にドボンと浸からせる……これはやめてくださいね。産後の沐浴指導で言われたかもしれませんが、足からゆっくりと水面につけて入れていく。これは、お風呂でもプールでも同じです。

子供を水恐怖症にさせないコツ

きょうだいやお友達と一緒に遊ばせてみてもいいかもしれません

きょうだいやお友達と一緒に遊ばせてみてもいいかもしれません

では、どうしたら「水への恐怖」を持たせないようにできるのでしょうか?

●水に一緒に入るときは、しっかりと支える
できるだけ「ドボン」とならないように、特にお子さんが小さいうちは親が気をつけてあげましょう。歩行がしっかりしてくると、親が支えてとはいかなくなります(勝手に遊ぶようになる)が、子どもから目を離さないようにしましょう。

●水温に気をつける
お風呂の温度は高すぎず、プールの温度は低すぎず。次に挙げるのは、私が実際に子どもたちを育ててきて「適温」と感じた温度です。
  • お風呂:約40℃
    季節によっても変わってきますが、通年で40℃前後がちょうどよいみたいです。
  • プール:25℃以上
    年齢が小さければ小さいほど、水温は高めからはじめましょう。特に一番はじめのプールは、お風呂より少しぬるめ程度に。そして、少しずつ遊びながら水を加えていき、水温が下がってきても慣れるようにします。これを何度か行うことで、水温が最初から25℃程度でも大丈夫になります。
みなさんもお子さんの様子をみながら、我が子の適温を調べてみてくださいね。

●水をかけて足から少しずつ入る
いきなり全身ではなく、足にゆっくり水をかけてから入れましょう。お風呂も同様です。みなさんも昔プールに入る前には、準備体操をして、体に水をかけて、足からゆっくり入りましたよね? それと一緒です。

歩行がしっかりしてきたお子さんなら、プールの前は一緒に体操を。お座りのできる赤ちゃんなら、手遊びなどで体を動かしてから、ゆっくり入るといいでしょう。

プールやお風呂に入ることを嫌がるお子さんなら、無理に入れず、まずはプールの周囲やお風呂の洗い場などで、洗面器などを使って遊ばせてあげましょう。まずは「水に慣れる」ことを目標にするのです。

子供の水嫌いを解消するには

しかし、どんなに注意をしていても、水が怖くなってしまうことはあります。もし、お子さんが水嫌いになったら、決して無理強いはしないようにしてくださいね。余計に水が嫌いになってしまいます。

「今まで好きだったじゃない!」と思われるかもしれませんが、一度いだいた恐怖の気持ちは、すぐには抜けません。ゆっくりと時間をかけて「水への恐怖心」を取り除いてあげましょう。

お風呂すら嫌がるときの克服方法

毎日のお風呂が苦痛となると、ママ・パパは大変です

毎日のお風呂が苦痛となると、ママ・パパは大変です

毎日の生活に密着している「お風呂」。ここでも、「昨日まで好きだったのに、今日から激しく泣いたり嫌がったりするようになった」ということがあります。

単に気分が乗らないケースもありますが、同じような状態が続くなら、無理にお風呂に入れなくてもよいのです。お風呂に入らなくても、命に関わるわけではないのですから。

優しく抱っこをしてあげて、まずは洗い場で洗面器や、お子さんの好きなおもちゃを使って遊びましょう。あくまでも、少しずつ水に触れさせることがポイントです。

水に触れることを嫌がらないようでしたら、今度は、肌を密着させて(抱っこをして)静かにお風呂の中に入ってみましょう。暴れるようでしたら、ギュッと抱きしめて「大丈夫。ママと一緒よ」などと優しく声をかけながら入るようにしましょう。入ってからも、決して肌の密着を離さないように。子どもが自分から、離れていくまで待つのです。

1日で、子どもが自分から離れていく……までができればラクですが、子供は思ったようにはいきません。
  • 1日目 洗面器で遊ぶ
  • 2日目 ママと一緒にお湯に入ってみる
  • 3日目 もしかしたらママから離れるかも?
このくらいの気持ちで、やってみてくださいね。

水嫌いを克服したら、思う存分プールや海を楽しもう

夏になると、プールだけでなく海にも行きたくなりますよね。海は、赤ちゃんにとっては見たことのない景色です。熱い砂・見たこともないような形で動く水(波)。興味もわきますが、「怖い」という気持ちが生まれる場合もあります。

初めてのときは、海に入れないかも、砂浜も歩けないかもという心づもりで連れて行ってくださいね。そして、可愛い我が子の肌を守るために、紫外線には十分に気をつけましょう。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※乳幼児の発育には個人差があります。記事内容は全ての乳幼児への有効性を保証するものではありません。気になる徴候が見られる場合は、自己判断せず、必ず医療機関に相談してください。

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