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「隣の文具活用術」カメラマン編(2ページ目)

「趣味の文具箱」「ステーショナリーマガジン」など文具の商品撮影を専門にされているプロカメラマン北郷さん。カメラマンならではの文具活用術、そして文具撮影のコツまで色んなお話をお聞きしてきました。

土橋 正

執筆者:土橋 正

ステーショナリーガイド


ガイド土橋:
では、そろそろ北郷さん愛用文具についてお聞かせいただきたいと思います。

まずはスケジュール帳から。

北郷さん:
お恥ずかしい話なのですが、あんまりスケジュール帳にはこだわっていないんです(笑)。

2004年までは以前在籍していた大学が発行している手帳をずっと使っていました。大学の手帳と言ってもいわゆる生徒手帳ではありません。

それはマンスリーカレンダーが1ヶ月分、その次のページに見開き2ページ分のフリーページになっているというスタイルのものです。

撮影などの予定はマンスリーページにごくごく簡単に項目だけ書いて、その詳細、私の場合で言えば、撮影に持っていく機材のリストをフリーページに書くという使い方です。

マンスリーの良さは、やはり1ヶ月の予定が一目でわかる点ですね。書き込むスペースが小さいというのを、フリーページがうまく補ってくれてとても便利な存在でした。

その後、昨年までは無印良品の手帳を使っていました。大学の手帳のようにマンスリー+フリーページではなくマンスリー+ウィークリーになっていますが、まずまずの使い心地でした。
スケジュール帳
北郷さんがこれまで愛用してきたスケジュール帳。(撮影:北郷仁さん)

ガイド土橋:
スケジュール帳にはどんなペンで書いていますか?

以前はシャープペンで書いていましたが、今はもっぱらブルーインクの万年筆です。
万年筆インク
北郷さんお気に入りの万年筆インク。やはりブルーが中心だ。

ガイド土橋:
それはなぜですか?

北郷さん:
シャープペンで書いたものは紙面がこすれると、どうしても汚くなってしまうからです。私はやわらかめの2Bが好きなもので、使っていくうちにだんだんと汚くなってしまうんです。

そこで、ある時期からは万年筆で書くようになりました。予定が変更になったら二重線を引いて修正するという使い方です。

ガイド土橋:
ところで昨年までは無印のものということでしたが、今年はどんな手帳を?

北郷さん:
これを聞かれるとすごく恥ずかしいのですが、実は今年の手帳を買うタイミングを逃してしまい、仕方なく、日付を自分で書き込むフリーの手帳でしのいでいます。

言い訳めいてしまいますが、初めにも申し上げましたように、私はスケジュール帳に対してあんまりこだわりがありません。

今年は期せずして、正式な手帳を使わないでこれまで過ごしてきましたが、意外になんら問題ないというのが、今の率直な感想です。

私の場合、撮影した写真データがありますので、その日に自分が何をしていたかは、その日の写真を見ればわかります。具体的には、私は全ての写真データはハードディスクに入れて保存しています。つまり、そのハードディスクの中を見ればいいんです。

もともと、手帳を後で振り返って見るということがありませんでした。

しかし、自分が撮影した写真はよく見ます。

私は、写真すべてを撮影した日付を付けたフォルダーで管理しています。つまり私にとって過去を振り返るのは手帳ではなく、写真データの入ったハードディスクで行う訳です。

ちなみに、2テラバイトのハードディスクが半年ちょっとでいっぱいになってしまうので、手帳のように一年に一冊とはいきませんけどね。

ガイド土橋:
写真で過去を振り返るというのは、まさにカメラマンというお仕事ならではですね。

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