日常にアクセントを与えてくれる FOCA

先日開催されたギフトショーで、思わず目にとまったひとつのブースがあった。看板には「FOCA」とだけあったので、私はてっきりヨーロッパあたりのブランドとばかり思っていた。実はそうではなく、生粋の日本の会社であった。

ブースには素材感を全面に打ち出したカラフルなプロダクトがずらりと並んでいた。私は吸い寄せられるようにブースに入っていった。

50年の歴史を持つプラスチック商社

「FOCA」とはイタリア語でアザラシの意味。仕事環境に癒しを与えてくれるというイメージにピッタリ。

この「FOCA」を展開しているのは福栄産業という企業。50年の歴史を持つプラスチック専門商社。これまでプラスチック材料を仕入れて加工メーカーに卸したり、またはメーカーからの依頼で商品を作るといった、いわゆるOEM的な展開を中心に行ってきた。

つまり、我々ユーザーには見えない黒子に徹している存在。

そんな福栄産業の二代目の社長は、これからの時代OEMだけでなく自らのブランドを立ち上げたいと考え、そして生まれたのがこの「FOCA」だ。今年で6年目を迎える。

この「FOCA」のブランド立ち上げから関わっているデザイナーの中村哲也氏は、コンセプトをこう語ってくれた。

「ありきたりでなく新しさがあり、一見すると『何これ？』という驚きがあり、それでいて手にしてみると、『なるほどこれは使える！』そんなサプライズや手に取る楽しさを提供できるブランドにしようと考えたんです。」

では、そんな「FOCA」の中で、私自身が、「これは！」と思ったプロダクトをご紹介してみたいと思う。