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ライフスタイルショー’08 文具レポート

ライフスタイル提案型の展示会「インテリアライフスタイルショー」。今年もたくさんのステーショナリーを見つけてきました。市場に出る前の新作ばかりです。

土橋 正

執筆者:土橋 正

ステーショナリーガイド


31ヵ国から652社の企業が出展。6月11日~13日、東京ビッグサイトで「インテリア ライフスタイルショー2008」が開催された。出展されている商品は、キッチンウエア、雑貨、家具、テキスタイルなどライフスタイル全般にわたっている。この展示会に来て、いつも感じるのは会場全体の演出に大変力を入れていること。受付を終えて中に入ると、今回も緑で作られた巨大なモニュメントが迎えてくれる。そうした演出のせいだろう、展示会場の中を歩いているというよりかは、まるで巨大なインテリアショップに迷い込んだような印象を受ける。

そんな中でたくさんの新作ステーショナリーを取材してきた。

多くの流通関係者で賑わっていた展示会場



部屋も仕事もととのえるアイテム

シンプルなデザインのオフィスツールが並んでいた「TOTONOE」ブースコクヨの子会社コクヨMVPが展開するブランド「TOTONOE」。その名のとおり、ワークスペースをスッキリと整えられるステーショナリーが展示されていた。

例えば、クリップボックスという商品。これはファイルや書類などを入れておくハードな作りのボックス。こうしたボックスはよく見かける定番アイテムだ。しかし、この商品では手前に大きなクリップが付いている。これまでのボックスでは、中に入れた書類の内容を示すインデックスカードは差し込み式が多かった。それらは専用大きさの用紙しか入らなかったため、何度も書き換えているうちに、段々とインデックスを入れなくなってしまうことも。名前のないボックスはその都度中身を確認しなくてはならず、とっても非効率。今回のようなクリップ式なら、その場にあるメモなどに走り書きしてサッととめておくことができる。
写真はA4のクリップボックス(2,100円)。その他A4トレイ(1,890円)やミニボックス(1,680円)などもあった。

「整え」と言えば、仕事でいつも悩まされるのが書類の整理。TOTONOEでは、ファイルに書類を入れるポケット式のリフィルの新しい提案があった。ポケット式のリフィルと言えば、これまでのものは透明な素材のものが中心だった。一方、TOTONOEのリフィルはしっかりとした厚紙で作られている。これは、たくさんの書類を入れてもたわんだりしないようにということと、いずれその書類が不要になったときに、このリフィルごとはずしてキャビネットなどに保存できるように単体のファイルとしても使えるためだ。ファイルの中をたくさんの書類でふくれあがらせず、スッキリと整えることができそうだ。
左:横から書類を入れるエンベロープタイプ(3冊入り)525円。
右:上から入れるホルダータイプ(3冊入り)525円。

リフィルは斜めにスリットの入ったホルダータイプの他、エンベロープタイプもある。エンベロープタイプの方は、フタが長めになっているので、ホルダーとしてだけでなく、書類を完全に覆ってしまうエンベロープのようにも使うこともできる。
インテリアライフスタイルショー2008
インテリアライフスタイルショー2008
TOTONOE
TOTONOE
TOTONOE
TOTONOE
左/エンベロープタイプは書類を差し込むだけでなく、
右/フタを内側にとじこめば封筒のようにもなる。

なるほど!と思わず唸ってしまったのが、このダストボックス。ほぼ立方体のボックスなのだが、ちょっと違うのは手前の板を斜めになっている点。ボックスを2つ積み重ねると、うまい具合に斜めの板の所にすき間ができて、ゴミを分別で捨てるというもの。
TOTONOEダストボックス 大 1個6,300円。小5,775円。オーク材合板・柿渋仕上げ。
このすき間が狭ければ、少しだけ奥にスライド出来るようになっているという親切設計。ゴミの分別は今や世間の常識。しかしながらSOHOのような狭いオフィスではゴミ箱を2つ奥のはなかなか難しい。こうして積み重ねるという発想はとてもよいと思う。しかもシンプルデザインがうれしい。
TOTONOE
左/上下ピッタリと重ねても、ご覧のとおり、すき間が出来る。
右/そのすき間をもっと広げたければ、上のボックスを奥にスライドすればいい。

このTOTONOEのディレクションおよびプロダクトデザインは山崎宏氏が手がけている。山崎氏と言えばYMSKのメモホルダーやペンホルダーなどお馴染みだ。
TOTONOE
今回のTOTONOEのディレクションとプロダクトデザインを担当した山崎宏さん


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