ステーショナリー・文房具/ステーショナリー関連情報

プロの現場で使われてきた究極のバインダー(3ページ目)

自治体で使われている戸籍簿を綴じる専用バインダー。これを50年にわたり作り続けているタツノが、このほど、そのノウハウを結集させたパーソナル用のバインダーを作り出しました。

土橋 正

執筆者:土橋 正

ステーショナリーガイド

中の書類の出し入れがとても簡単

このバインダーには、「ワンタッチ式止め金具」という方式が採用されている。これが、実にリングの開閉がしやすい、特に中にたっぷりと書類を綴じ込んだ時に威力を発揮してくれる。

リングを開けるには、まず、表紙を両側に広げる。表紙と背は蝶番でつながっているので、このときパタッとそれはそれは気持ちよく表紙が広がる。

タツノ bindman バインドマン
背と表紙は蝶番でつながっているので、
ご覧のとおり気持ちよく開く。

そして、背の下側に手をかけ、そこにあるレバーを親指一本で押し込む。すると、ロックが解除され、背の中央が内側に折り込まれていく。背の中央にも蝶番があるので、最終的には両サイドの書類は完全にフラットになる。特に書類をたくさん入れている時は、ロックを解除するだけで、あとは書類の重みだけで自然にリングが開いてくれる。

タツノ bindman バインドマンタツノ bindman バインドマン
背の下側のレバーを押すと、
背が割れて、

タツノ bindman バインドマン
完全にフラットな状態になって
開ききる。

先ほど、バインダーは綴じてある書類に書き込むという定義があったが、このフラットさは、まさに書き込みやすい状態と言える。また、これは、書き込みやすさだけでなく、リングが上を向いているので、書類の出し入れと言う点でも同時に行いやすくなっている。

タツノ bindman バインドマン
フラットに開くので、中の書類の書き込みがしやすい。



タツノ bindman バインドマン
両サイドのリングが重なり合うことで断面が円になる。リングは背表紙の内側から直接立ち上がるように取り付けられている。そこには、他のファイルにあるような余計な作り込みは見あたらない。こうした余分なものがないことで、背幅いっぱいに書類を綴じ込んでおくことができる。Bindmanでは背幅に対して、わずか8mm分のロスしかないという。これは限られたスペースに書類を綴じ込みたいという自治体からの要望によって考え出されたものだ。

タツノ bindman バインドマンタツノ bindman バインドマン
背からほぼ直接立ち上がっているリング。
背幅、ほぼいっぱいに書類を綴じることができる。

さて、広げたリングは閉じなければならない。この閉じ方がまた絶妙。

閉じるということを特別意識することなく、ただただ表紙を閉じ込んでしまえばいい。そうすれば、リングとリングが自然とかみ合い、カチッとという音とともにロックされる。リングを閉じるということは、バインダーを使った作業がひとまず終了したということだ。この表紙を閉じるだけという手軽さは次の作業へのスムーズな流れを生み出してくれる。

タツノ bindman バインドマンタツノ bindman バインドマン
リングを閉じる時は、リングに一切触れることなく、
表紙を閉じるだけでOK。この手軽さは日々のビジネスシーンでとても助かる。


これまでの私自身の書類の収納方法を振り返ってみると、書類の保存用にはファイル、原稿の訂正など記入をし続ける書類はバインダーではなく、クリアファイルに入れていた。とりあえず入れておくクリアファイルはとても便利なのだが、「とりあえず」というものが結構くせ者で、油断すると机のまわりはすぐにクリアファイルだらけになってしまうことが多い。

今回のbindmanは、ワンタッチで書類の出し入れができるという最大。それを活かして、しかかり書類の一括整理に最適ではないかと思う。とくにリングの開け閉めがとてもユニークで面白いので、積極的に開け閉めをしてしまいたくなってしまう。

タツノ bindman バインドマン
Bindman
■アクリル表紙タイプ 6,720円
■アルミ表紙タイプ  5,985円
*背幅38mm、53mmともに価格は同じ。




<関連リンク>
タツノ オフィシャルサイト
bindmanは タツノ直営のオンラインショップで購入できます。
ガイド オススメリンク集「綴じる道具にもこだわる」
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