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書きやすく、おしやすい、ネームペンサイン(2ページ目)

ハンコとペンを一本にまとめたネームペン。ペンを書くときと、ハンコを捺(お)すときは、微妙に握り方が違います。その違いをクリアしたデザインはお見事です。

土橋 正

執筆者:土橋 正

ステーショナリーガイド


ペンも抜かりなく作りこまれている

シヤチハタ ネームペンサイン
「サイン」には、油性ボールペンが搭載されている

もう1つの主役であるペンを見てみよう。ボディをツイストすると、ペン先が繰り出されてくる。面白いのは、普通のボールペンの様にいきなりペン先が出てくるのではなく、ペン先をガードするスリーブがまず繰り出されて、その後からペン先がでてくるという2段構え。その動きがとても楽しい。

シヤチハタ ネームペンサインシヤチハタ ネームペンサイン
ボディをツイストすると、
スリーブが繰り出され
その後にペン先が出てくる。

シヤチハタ ネームペンサインスリーブがあるので、
筆記時の視界がいい
しかし、単に楽しいということだけでなく、どうやらこれは実用面からそうしているようだ。実際に書いてみるとわかるのだが、このスリーブがあることで、筆記時のペン先周りの視界がとてもよくなっている。太軸のボディからいきなりペン先が出ていたら、こうはいかなかっただろう。

シヤチハタ ネームペンサイン
2つの役割がある突起シンプルなボディスタイルを活かすためだろうか、クリップは付いていない。唯一ボディにあるのは小さな突起だけ。これは、机の上でペンがコロコロと際限なく転がってしまうのを防いでくれる。また、ハンコを押すときの印面の向きが確認できるという役目も同時に担っている。

シヤチハタ ネームペンサイン
ハンコの部分が指の付け根にフィットして
快適な握り心地

ボディの中央がスリムになった斬新なデザインとは言え、握り心地は一般のペンとなんら変わらない快適さ。それもそのはず、そもそも、ボディの中央というものは筆記時にはほとんど手が触れない。そこがいくらスリムになろうが、筆記には全く影響がないと言う訳なのだ。

シヤチハタ ネームペンサインシヤチハタ ネームペンサイン
重心は思いほか中央よりにある
ハンコの適度な重みが振り子のように作用して、予想以上に書きやすい
ハンコの部分が結構大きいので、書く時に、ハンコの重みで振り回されてしまわないかと思ったが、多少の重みはあるが、それほど気になるほどでもなかった。実際、ペンの重心の位置を測ってみると、思っていたよりもハンコ側はそれ程重くなく、重心はほぼ中央にあった。この両端に重みがあることで、ペンからハンコに持ち替える時に、ちょうど振り子の原理のように手元でクルッと回転させることもできたりもする。

シヤチハタ ネームペンサイン
カラーバリエーションは、バーミリオンレッド、クロームシルバー、ブラックの3種類。レッドはシヤチハタらしくいわゆる朱肉の色

これまでのネームペンは、ペンとハンコが一緒になって便利だからということで使っていた事が多かったと思うが、今回の「サイン」は便利さもさることながら、その美しいデザインからぜひ使ってみたいと思わせるペンである。

<DATA>
・商品名:シヤチハタ ネームペン サイン
・サイズ:長さ117mm
・重さ:36g(ネーム印含む)
・価格:ペン本体 2,625円(税込み)
    ネーム印セット 
      印面既製品 3,780円(税込み)
      印面別注  4,410円~(税込み)
・問合わせ先:シヤチハタ株式会社

<関連リンク>
ネームペンサイン オフィシャルサイト
ガイド関連記事「万年筆とハンコをまとめたスタイリッシュなペン」
「男のこだわりグッズ」ガイド 納富さんによるサインの記事その1
「男のこだわりグッズ」ガイド 納富さんによるサインの記事その2
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