今年で17回目を迎える国際文具紙製品展 ISOT2006
7月6日から8日の3日間、東京ビッグサイトで国際文具・紙製品展ISOT2006が開催された。今年で17回目を迎える本展は、国内外850社もの文具メーカーが一堂に出展し、会場は大変な盛り上がりをみせていた。各ブースではISOTで初お披露目となる新製品や、来場者の反応を見るために参考出品されたコンセプトモデルなどもあり、見ごたえも十分だった。
そうした数ある新製品などの中から、「これは面白い!」と思えるものを今回と次回の2回に分けてたっぷりとお届けしていこうと思う。
「紙を抱く」をテーマにしたデザインコンペ(ミドリ)
ミドリブースで行われいた「紙を抱く」をテーマにした
デザインコンペ
デザインコンペ
ミドリのブースでは、前回のISOT2005に引き続き社内のデザイナーによるデザインコンペがブース内で行われていた。今回のテーマは「紙を抱く」というものだ。ミドリお得意の紙を中心に布やビニールなど素材を自由に使い、「紙を抱く」を体現した封筒・ファイル・祝儀袋、ボックスなどユニークな作品がずらりと展示されていた。
今回もこれらの作品に対して、来場者が自由に投票できるようになっており、その結果を元に、今後の商品化が検討されていくというものだ。実際、昨年のデザインコンペで人気の高かったトラベラーズノートは商品化され、現在人気を博しているという。商品化の前にISOTという場でマーケティングをしている訳なので、これはなかなかかしこいやり方だと思う。今回もこの中から商品化されていくものが出てくることだろう。
私が投票したものを中心にその一部をご紹介していこう。
「ギミックホルダー」 まるで扉のような書類ホルダー 扉を開け閉めするのが楽しくなる | 「紙ばさみ」 麻の様な風合いの素材を使ったファイル。和のテイストが机の上を癒してくれそう。 |
「虹が抱く、雲が抱く」 半透明のトレーシングペーパーのような素材を使ったファイル。グラデーションがとても美しい | 「あみあみホルダー」 紙を編み込んで作ったファイル。これまでのファイルにはない斬新さがある |
「NEWS」 新聞紙をモチーフにしたテープ | 古新聞をストックする袋。表面には、古新聞が積み重ねられた写真が印刷されている |
割り箸の材料を使ったクリップ。紙も割り箸も元は木からできているので、当然相性は抜群にいい | 「筒型ポチ」 こういう筒状のポチ袋なら、さりげなく渡せる。「紙を抱く」というテーマにピッタリの作品だ。 |
メーカーの商品企画の過程では、実はこうしたたくさんのアイデアがあり、最終的に商品化にたどり着けるのはほんの一握り。このデザインコンペでは、そうした商品企画の一端が垣間見れるので、私は毎回楽しみにしている。