単色だけでは気がすまない!
近年は紳士靴であっても色のヴァリエーションが多彩になりました。コンビ仕様のみならず、1つの色の中に様々な別の色の陰影が混ざるケースも、もはや当たり前です。 |
前回から「着色」を軸に分類を述べている、この靴に用いられる牛革を知るシリーズ。「染色」と「塗装」が異なるなど、初めて耳にすると戸惑ったかもしれませんが、まずは革の色を出すのには、様々な方法があるのだということをご理解頂ければ構いません。繊細なものもあれば頑丈なものもある、と言う意味では、これまで採り上げた別の分類とも共通した事柄です。
で、今回はその応用編、みたいな感じの着色方法を解説しましょう。いずれも1990年代以降に一般的となったもので、靴の表情を文字通り多彩に多くの功績を果たした工夫と申せます。もはや当たり前のように施されるようになったので、特段意識しなくてもこれらで色出しされた靴を何足も保有されている人も多いかも!
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