カッコイイ! でも、お手入れが大変そう!
紺のスムースレザーと白のヌバックと、アッパーに2種類の素材を用いた、内羽根式のセミブローグです。ダブルブレストのブレザーと白のトラウザーズで、真夏の休日をキリッと過ごしたい! ただしお手入れ=紺の透明感とヌバックの「白」双方の維持は、確かに気掛かり。 |
天候はともかく、朝のラッシュアワーでの顔ぶれが微妙に変化するなど、「夏休み」なる言葉に違和感のない時季になってまいりました。皆さん、この夏はどんな予定を立てていらっしゃるでしょうか? えっ「こんなご時世なんだから、まずは目の前の仕事を少しでも多く確保するのが大事。休みはその次!」 うん、確かにです。
でもその分、泊まりがけの旅行とまではならないまでも、ちょっとしたお出かけなどで気分転換することも、たまには必要でしょう! 行く場所にもよりますが、真夏のそんな一日に是非とも履いてみたいのが、英語圏ではコーレスポンデント(Co-Respondent Shoe)とかスペクテイター(Spectator Shoe)と呼ばれる、2色使いのコンビシューズ。かつてはリゾート地やスポーツ観戦の足元には欠かせない存在で、一見お洒落難易度が高そうに思えますが、靴の色を着る服のどれかの色と合わせることを覚えてしまえば、単色使いの靴では表現できないリラックスした雰囲気を味わうことができます。
暑い時季にはその中でも、アッパーにスエードやヌバック等の起毛系レザーやコットンキャンバス等の布地、しかも白やベージュのような薄色のそれらと、スムースレザーとが組み合わされ涼しげな印象が増幅される「異素材コンビシューズ」に、自然と目が行きがちです。以前ケアの方法をご紹介した白系のドレスシューズに比べても、より気楽に履けるかもしれません。ただ、「異素材組み合わせ」の分お手入れが難儀そうで、単に目立つと言うよりこちらの理由で、この靴の購入を断念なされた経験を持つ方も多いのでは?
なんかそれも、もったいないなぁ…… 実はお手入れ用品の選択次第で、この靴は想像よりも容易にケアできるんですよ。今回はその方法、伝授致しましょう!
こちらのフルブローグのアッパーには、薄茶のスムースレザーとオリーブベージュの綿キャンバスが用いられています。この色合いならば、初夏辺りからコットンや麻のスーツと合わせて履きたくなります。ただしこのキャンバス地も、一旦ひどい汚れが付くと回復が難しい! |
次のページは、異素材コンビの「汚れの落とし方」について!