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銀座ヨシノヤのパターンメード受注会初開催(3ページ目)

2008年5月の記事で予告した、銀座ヨシノヤのハンドソーン紳士靴・パターンメード受注会が、晴れて実現! アッパーの革を見に行くだけでも訪問する価値大のこのイベントの詳細を、お約束通りご紹介します。

飯野 高広

執筆者:飯野 高広

靴ガイド

底面も色で楽しめます

ソール・ヒール
カラーリングしたソールとヒールが勢ぞろいです。靴のアッパーの色と合わせるのが正攻法でしょうが、「ボルドーのアッパーに緑色のソール」のように、敢えてアッパーの色の補色を選ぶのも手です。


アッパーだけでなく、今回はアウトソールやヒールのトップリフトでも色々選択できるようになっています。まずアウトソールは、ドレスシューズには欠かせないオールレザーソールと雨天時にはやっぱり重宝するオールラバーソールの2種類を用意。前者はソール本来のナチュラルカラーだけでなく、俗に「カラス仕上げ」と呼ばれるカラーリングも黒・ダークブラウン・ブラウン・ボルドー・紺・緑の各色で可能です。ソール全面の塗色だけでなく、接地面はナチュラルにした「半カラス仕上げ」や、逆に土踏まず部のみナチュラルとすることも、もちろん全色で可能。一方後者は、側面から見てもレザーソールと見間違うほど薄いオリジナルのものを採用しています。

ヒールのトップリフトはオールラバーとお馴染みのクオーターラバーだけでなく、今ではすっかり珍しくなったオールレザー仕様も選ぶことができます。後二者の場合はアウトソールと同様、各色にカラーリングできるのも嬉しい点です。安全性を考えるとオールラバーで即決定ですが、真鍮の釘打ちが絶妙なアクセントになる色付きレザー仕様のカッコ良さも捨てがたく、靴を使う環境にもよりますがこの部分の選択は悩みどころでしょう。

ちなみにこのアウトソールやインソールそれにヒールや芯材に用いる革は、銀座ヨシノヤがこれまで「九分仕立て」の既製靴に長らく用いているものと同じイタリア産のもの。ただ、どうもこの部材、最近初めて知ったそうですが、絶滅寸前に新オーナーが登場したローマにあるとある誂え靴店で昔から使っているものと全く同じらしい…… イタリア・日本双方の名職人が惚れこんだタンニン鞣しの革は、締まりがあってかつ瑞々しさに溢れるゆえ足馴染みも格段に早く、日頃グッドイヤー・ウェルテッド式の靴を履きなれている方は当然のこと、カエリに優れたマッケイ製法の靴を普段は好まれる方でも、これならさらに快適に履けるはずですよ。

Vフロント
履く場を選ばないことではどんな靴にも負けない外羽根式Vフロントプレーントウです。どんな色や素材のアッパーも受け入れてくれる、何足あっても嬉しい靴の代表格。税込み価格\126,000~ 銀座ヨシノヤ



ダイヤモンドキャップ
近年復興著しい内羽根式ダイヤモンドキャップのアデレードクオーターブローグです。せっかくのパターンオーダーだから、人とはちょっと違った靴を…… とお考えの方なら、これでしょう。税込み価格\126,000~ 銀座ヨシノヤ




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