男の靴・スニーカー/靴のショップ情報

確かに、これは革命だ! ブリフト アッシュ(2ページ目)

「日本の足元に革命を」をモットーに、路上靴磨きから新たなシュービジネスを見事に開拓した長谷川裕也さん。若い彼の思いがいっぱいに詰まったシューケアラウンジ「ブリフト アッシュ」が、ついに開店です。

飯野 高広

執筆者:飯野 高広

靴ガイド

カウンターの上で靴が「格上げ」されてゆく興奮!

長谷川さん
「王様の椅子」の代わりに設けられたカウンター越しにシューケアを行う長谷川さんです。ユーモア溢れる会話と対照的に、作業は真剣そのもの。そのギャップがまたカッコイイ!


骨董通り沿いのビルの2階にあるブリフト アッシュの店内に入ってまず驚くのは、文字通り「お洒落な」内装です。照明はやや暗めだし、横長のバーカウンターがお店の中央にドーンと構えているので、間違えて雰囲気の良いショットバーにでも入ってしまったかのような錯覚を受けてしまいます。おまけにウェルカムドリンクまで出してくれるし……

それよりなにより、室内の靴磨き屋さんには洋の東西を問わず大抵存在する「王様のイス」が、ここにはありません! 階段を1・2段上ってドッカと座り、靴磨き屋さんを跪かせるような格好でシューシャインしてもらう、あれ。あれがないのです。その代わりにこの店では、たとえ今履いている靴を手入れしてもらう場合であっても、それを一旦脱いでバーカウンターの上で作業が行われます。そう、お客様と手入れする人との目線を、ブリフト アッシュでは全く同じにしてくれているのです。

お客の立場になってみると実はこれ、心理的にはもの凄く楽なのですよ…… 今までのやり方だと、それが路上であれ「王様の椅子」方式であれ、靴磨き屋さんへの視線がどうしても「見下げる」体勢にならざるを得ず、だからこそ「小生のような若造が他の方に靴を磨いていただくのは申し訳ない……」みたいな心境に陥りがちだったのです。諸般の事情で今日の靴磨き屋さん、特に路上の靴磨き屋さんは大分お歳を召された方が多いので、なおさら辛くなってしまうのですが、このお店ではそんな心配はもう無用! 自らの目の前で靴が鮮やかに変身してゆく様に、何の引け目を感じることなく素直に興奮できます。

店内のみならず、靴を手入れする長谷川裕也さんと明石優さんの「若さ」も、ブリフト アッシュの大きな魅力でしょう。二人とも会話がとても面白いので、「今日はこう仕上げて!」みたいにカウンター越しに色々と気さくに相談できるのは、それこそ行きつけの酒場と同じ感覚です。ただし若いとは申しても、路上での靴磨きや企業への出張靴磨きで鍛えに鍛え抜かれた長谷川さんのシューケアテクニックや、画家でもある明石さんの繊細な色使い、どちらも非常に年季が入っていますのでご安心あれ!


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