男の靴・スニーカー/靴のショップ情報

クインクラシコに集結した、華やかな靴達(2ページ目)

ラテンな靴に滅法強い神戸の名店・クインクラシコ。阪神間のファンにはお馴染みの存在ですが、この度あの新丸ビルに店舗を構えることになりました。今回はそこにお邪魔し、飯野の気になった靴+αをご紹介致します!

飯野 高広

執筆者:飯野 高広

靴ガイド

トレンドを巧みに織り込んだダブルモンク

Perfetto 4104D
クインクラシコとのダブルネームである、ペルフェット(Perfetto)のダブルモンク・4104Dです。つま先は昨今人気急上昇中の「スマートラウンドトウ」。アッパーのアンティーク加工も美しい!


まず最初にどうしてもご紹介したかったのが、この”Perfetto per Queen Classico”ネームのダブルモンクです。20世紀前半のファッションリーダー・かのウィンザー公がとある靴店に注文したのがこの靴の原型ですが、すっかり定着したロングノーズを採用し、かつ気持ち鋭角なスマートラウンドトウとすることで、今日的な顔立ちに仕上げてきたのは流石と言えましょう。一見かなり細面ですが、足入れは良好でクセのない履き心地です。

もちろんこの靴の魅力は、つま先周辺だけではありません。この靴は全体的なバランスが本当にしっかりまとまっています。例えばつま先の直線状のブローギングと2本のストラップの間隔などをご覧いただければ、それがお解かりいただけるでしょう。実はダブルモンクって、2本のストラップの位置や大きさ、それにバックルの形状次第で、「見え方」がガラッと変わってしまうある意味手ごわい靴なのですよ。製法は伝統的なグッドイヤーウェルテッドですが、過度に重々しく見せないようコバ周りをかなり削っている点や、次ページで詳しくご紹介する造形の美しいヒールにも注目です。

アッパーにはフランスの名門タンナー・デュプイ社のサドルカーフを使用し、特に茶色のものは大変丁寧なアンティーク仕上げが施されています。この靴、実は企画の段階からクインクラシコのとある方が大変熱心に取り組まれたそうで、自らデザイン画を書くことから始まり、この落ち着きある仕上げに至るまで、メーカーの現場サイドと相当綿密なやりとりを繰り返されたとのこと。そうした地道な努力が見事に結実した作品と言えるでしょう。

この春夏はバックルやストラップが付いた靴がトレンドの一つなのですが、この靴ならばそれをお仕事の場面でも嫌味なく表現できそうです。「きちんとした靴が欲しいのだけど、紐靴はどうも畏まり過ぎた感じがして……」とか「紐靴は一応取り揃えたので、別の雰囲気が出せる靴が欲しい!」などとお考えの方、これならきっと満足できるスタイルと品質では?

【Perfetto per Queen Classico/4104D】
■色・素材 : 黒・茶(共にフランス・デュプイ社のスムースレザー)
■サイズ : 黒4ハーフ~9、茶5ハーフ~9
■価格 : \40,950(税込み)


次のページもPerfettoの靴をご紹介。この靴、いったいどこ製だ?
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