男の靴・スニーカー/ドレスシューズ

トレーディングポスト07年春の新作!(2ページ目)

真面目だけれどトレンドもしっかり押さえた靴に、いつでも出会えるシューズセレクト・ショップ、トレーディングポストから春の新作の便りが届きました。さてさて、この春はどんな靴が待っているのでしょうか?

飯野 高広

執筆者:飯野 高広

靴ガイド

オリジナルもモデルチェンジ!

オリジナルのモンクストラップ
トレーディングポストオリジナルのモンクストラップ。木型とスタイルとが見事に調和し、今まで以上に満足感が高く得られる靴に進化しています。


イヤーモデル以外のこの靴店のオリジナルシューズもこの春大幅にモデルチェンジし、後述するインポートシューズに負けず劣らずのものに進化しています。具体的には以下の点が変更になっています。
  1. 木型……甲回りの寸法そのものはほとんど変えていないものの、つま先周りを僅かに細く・長くし、土踏まず周りの絞込みをキツメに。更に踵周りを小さくしたものに変更。
  2. 底材……レザーのアウトソールをより柔軟なものに、ヒールも一流インポートシューズと同様のダブテイル仕様(ヒールの角1/4に鳩が羽を広げたようなラバーを付けたもの)に変更。どちらも靴の色に合わせ色を付けた。
  3. 中敷……靴と同色に変更。

この結果、フィット感が格段に増しカエリの良い履き心地になったのみならず、靴の見栄えにもメリハリが加わり、国産メーカーの紳士靴に時にありがちな平板かつボッテリとしたイメージが消えた点は、大いに評価すべきでしょう。ブランドロゴを隠してしまったら、恐らくイギリス系の靴メーカーのものと勘違いしてしまうのでは?

デザインは他にも数種類あるのですが、個人的には、上の写真のシングルモンクストラップに一番惹かれてしまいました。このスタイルはシンプルであるがゆえ、バックルの大きさや場所、それにベルトの幅で見え方に差が歴然と出てしまうのですが、この靴はそのいずれもが絶妙で、進化した木型との相性が大変良い気がします。スーツスタイルにもカジュアルにも合わせられる「適応力の広さ」を感じます。

もちろんここのオリジナルシューズは価格も魅力的です。例えば就職や転職などで、本格的なドレスシューズを何足か初めて一気に取り揃えなくてはならないような場合、高価なインポートシューズを1足買うよりも、このシリーズを3足買う方が遥かに賢明な策だと思います。

単に予算面だけでなく、野球の投手起用法ではありませんが、しっかりしたローテーションが確立できると結果靴の寿命も長くなり、ブランドネームに惑わされず永年愛着を持って紳士靴と接することができるようになるからです。インポートシューズは「その次」でも十分ですし、そのようなステップで靴歴を経験してゆくと、双方の魅力を分け隔てなく感じることができるようになりますから。

【トレーディングポスト/#8204】
■色・素材 : 黒(スムースレザー、写真)。他にバーガンディ(スムースレザー)もあり。
■サイズ : 6~9ハーフ
■価格 : \34,650(税込み)
このシリーズのその他のデザインは、こちら。


次のページは、アメリカのアレン・エドモンズのニューモデルですよ!
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