現代人の足を考慮した、最新の木型
ゼルビーノシリーズのベージュ色です。膨張色系であるがゆえに、シャープなシルエットが一層引き立ちます。基本的には春夏系の色ですが、真冬にベージュ系の服と合わせても、大変暖かな印象になります。エイジングが進むと、茶色の替え紐が真価を発揮しそうです |
この「ゼルビーノシリーズ」のもう一つの特徴は、トレンドと現代の日本人の足型双方を反映させたシャープな木型です。ここ数年ですっかり定着したロングノーズ(長目のつま先)なシルエットを、甲は低く幅も細めに削った新たな木型で表現しています。
これまで日本の男性の典型的な足型は「甲高幅広」と認識され、日本の各紳士靴メーカーは、それを意識したものを主流に生産・販売しています。しかし全く逆の「甲低幅細」の言わば欧米人系の足の持ち主が、昭和40年代以降に生まれた人の中で確実に増えているのも厳然たる事実。何を隠そう小生もその一人で、自分の足に合った靴は日本のものより海外のメーカーのものから探すほうが、遥かに簡単だったりするのです。これって何かおかしい!
直営店のお客様から得られる生の声やデータから、スコッチグレインはその傾向を見抜き、この靴の木型に反映させてくれたわけです。しかも単に細くしたのみならず、日本人男性の昨今のもう一つの傾向である「開帳足」(足の横のアーチが崩れ、もみじの葉のように足がぺチャッと開いた症状です。ちなみに足の縦のアーチが崩れ土踏まずが地面に付いてしまう症状を「偏平足」と言います)も考慮した木型になっています。履いてみると、確かに見た目にも実際にも細い靴ではあるのですが、決してキツイ靴ではないのが何よりも嬉しい点です。
地に足の付いた視点が、進化を生みだす
スコッチグレインの製造元、株式会社ヒロカワ製靴の廣川社長のゼルビーノです。早くも見事なエイジングが起こりはじめています |
銀座の直営店は平日の夕方になると、界隈のビジネスマンがひっきりなしに訪れます。彼らが何を望んでいるのか、今不満なことは何なのかといった「足元の情報」を現場できちんと把握しているからこそ、的確な新提案ができるわけです。机上の空想のみで「こうでなくてはならない」と消費者を支配しようとするブランドの商品とは、説得力の次元が異なるのは当然のことでしょう。
この「ゼルビーノシリーズ」でのスコッチグレインの新提案は、伊達男は仕事だけでなく余暇でもお洒落に!と言えそうです。「育て方」次第で確実に表情が変化する靴なので、スーツだけでなくジーンズとジャケットを合わせるようなスタイルにも相性が良くなり、土日のちょっとした外出でも、必ずや心にハリが出てくるはずです。履きこんだこの靴の個性を愉しむ”CLUB SELVINO MEETING”なんて開催できたら、更に充実した休日になるかも!
【お問合せ先並びに店データ】
■銀座スコッチグレイン
所在地:〒104-0061 東京都中央区銀座4-10-4 ステージ銀座フォー1F
TEL & FAX:03-3543-4192
営業時間:平日10:00~20:00 土日祝日10:00~19:00 年中無休
交通:東京メトロ銀座駅より徒歩3分
または東銀座駅より徒歩1分
地図:Yahoo!地図情報
ホームページ: ::SCOTCH GRAIN::
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