口臭別のオーラルケア方法 その1
近頃、デンタルリンスの売り上げが伸びているそうだ。デンタルリンスを口の中で濯いで、そのあと歯ブラシで歯を磨く。デンタルリンスは、口全体に液が行きわたり、歯槽膿漏や虫歯を防ぐ効果がある。 |
1. 口内の細菌による生理的な臭い
口臭原因1)と2)は口内に細菌が繁殖し、その細菌が食べかすなどを発酵して悪臭を発生させることにより起こる。したがって、この場合、口の中の細菌を除去することと食べかすをきれいにすることが口臭の改善、予防策となる。
練り歯磨きやデンタルリンスで歯を磨き、口内を清潔にした後、医薬部外品の洗口液(マウスウオッシュ)で口を濯ぎ、口臭と細菌の繁殖を予防する。マウスウオッシュは、臭いをマスキング効果で消臭するものではなく、リステリンなど殺菌の薬用効果のあるものが効果的だ。
また、細菌は歯や歯茎だけではなく、舌にも住み着いているので、舌をきれいにするのもお忘れなく。普通の歯ブラシでもよいが、舌洗浄の専用ブラシもあるので試してみてはどうだろう。
2. 口内の病気による臭い
口臭の原因で多いのが、3)でも説明した虫歯や歯槽膿漏、歯肉炎など歯の病気による臭いだ。この手の口臭は、先ず、専門医の診察を受けて病気の治療をすることが第一歩。そして次に、病気を予防するためにオーラルケアを習慣づけることが大切だ。最近では、虫歯だけでなく、口臭や口内の病気を予防するデンタルリンスも数多く発売されている。デンタルリンスは口の中で漱ぐことによって口内全体に効果が行き届く点で優れている。
口臭別のオーラルケア方法 その2
リステリンなどの薬用マウスウオッシュは、口臭を防ぐだけでなく、口の中の細菌の繁殖を予防する効果にも優れている。 |
3. 吐く息がくさい
口臭原因4)と5)は口内で発生する臭いではなく、体内で発生したニオイ物質が血液中に吸収され、肺を通って吐く息として口から体外に排出されるというものだ。
息がタバコ臭い、酒臭い、ニンニク臭いなどの場合は、ニオイのもとである食物を摂取しないのが一番よい。しかし、一度臭ってしまった場合は、デンタルリンスや練り歯磨きで口の中の臭い成分を除去し、清潔にする。そしてさらに、マスキング効果の高いマウスウオッシュでこまめに口を濯いでオーラルケアをするようにしよう。ブレスケア用のスプレーやフィルムで臭いをカバーしてもよい。また、意外と消臭効果があるのが緑茶。自分の口臭が気になる時には緑茶を飲むのこともおすすめする。
臭いのきつい食物を食べるわけでもないし、オーラルケアもきちんとしているのに吐く息が臭い。そんな人は腸内環境が悪化しているのかもしれない。腸内に大腸菌などの悪玉菌が増えてくると悪臭のガスが発生し、それが血液中に吸収され、肺から息として排出されるのだ。その場合は、規則正しい生活と食事を心がけ、ビフィズス菌などの善玉菌を増やすことで腸内環境を整える必要がある。そのような腸内環境の改善によって口臭も解消できるかもしれない。
以上、今回は、口臭の様々な原因とオーラルケアの方法について解説した。口臭は自分では気づきにくいもの。けれども、朝起きたときや食事の後など臭っていないかこまめにチェックしよう。自分の口臭原因をしっかり見極めて、正しいオーラルケアを実践すれば、口臭はかなり改善、予防できるものだ。これをきっかけに若い人だけではなく、どの世代の男性にも口臭のみだしなみ、オーラルケアに関心をもっていただければと思う。
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