男の靴・スニーカー/困ったときのリペアショップ

すべてにこだわる、靴修理の職人(2ページ目)

浅草にある工房の一室で、黙々と仕事をこなす靴リペア職人、石郷岡 博さん。作業が丁寧で、しかも材料にこだわるマニアでもある。磨り減った靴があれば一足試しに出してほしい。きっと納得するはずだ。

倉野 路凡

執筆者:倉野 路凡

メンズファッションガイド

つま先修理+ヴィンテージスティール+ヒール修理他


The Asakusa Cobbler
つま先にヴィンテージスティールを、滑り止め用にハーフラバーソールを装着してもらった。飾り釘は真鍮製と銅製。

トリッカーズはソールの返りの悪いダブルのレザーソールということもあり、ヴィンテージスティールを取り付けてもらった。

こちらも前述した工程でつま先を修理してから作業を行うのだが、アウトソールの先端をスティールの厚み分削って、はめ込むように取り付けるのが異なる点である。

つまりアウトソールとスティールの高さに段差がなくなるため、見た目にもスッキリして見えるのだ。

The Asakusa Cobbler
トップリフトはフィリップスのもの。いろいろお願いして、この靴の修理代は6,300円でした。問The Asakusa Cobbler TEL.080-6610-4295 営業時間 10:00~19:00。

今回は滑り止め用のハーフラバーをアウトソールに貼ってもらった。剥離防止のためではないのだが、飾り用に真鍮製と銅製の釘を両端に打ちつけてもらった。

ヒール(トップリフト)は英国靴好き御用達のフィリップスのラバー製を選択。ヒールの高さが変わると違和感があるので、オリジナルの高さに合わせて加工してもらった。

The Asakusa Cobbler
つま先の減りを防ぐヴィンテージスティール。なんと9サイズも揃う。凄いでしょ!

今回使用した通称ヴィンテージスティール呼ばれるメタルは、なんと9サイズも揃えていて、トウのカーブの形状に適したサイズを選び加工してくれる。

トウとメタルのカーブラインが似ているため、メタルの削りが最小限で済むというわけ。

つまりメタルのネジ用の穴が最適な位置で留められるということ。ちょっと話が伝わりにくいが・・・、その結果としてネジが外れにくく、ウエルトへの負担が少なくて済むのだ。

★今回のトリッカーズの修理代 6,300円
ラバーハーフソールA(フィリップス)2,100円+トップリスト ラバーD(フィリップス)1680円=計3,780円-セット割引525円=合計3255円
つま先メタルG ヴィンテージスティール 3045円
指定飾り釘打ち1575円(今回はサービスでした)

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