トゥモローランドの3万円台シューズ(3ページ目)

小ぶりなヒールカウンターがスタイリッシュ

ヒールカウンターが小さいと後姿もスマートです

ヒールカウンター（かかと）がヒールカップから滑らかに続くように作られているのもポイントです。お手持ちの靴のかかとがカップから飛び出している靴をお持ちではないでしょうか？ かかとの大きい靴は労働者の靴といわれます。結構、見た目が野暮ったくなるポイントです。

ピッチドヒールとまではいきませんが、なかなかに小ぶりなヒールカウンターがついています。高さもほどよく、ドレス靴の顔つきです。このヒールが、カップ（足をホールドする部分）より外側に出ている仕様は、田舎紳士っぽくてスマートとはいえません（もちろん無骨なシルエットがお好きな方もいらっしゃいますが）。コバの削りだしも職人の手作業で行われているため、この都会的で洗練されたフォルムが生きているというわけです。

小ぶりなヒールカウンターがスタイリッシュ

均整のとれた細かな飾りステッチ。なるほど日本人の仕事らしい

丁寧なステッチは、日本人らしい仕事っぷりです。インポートシューズでも下位クラスのものは、このあたりの縫製が結構いい加減なものもあります。ピッチにばらつきがあったり、はいてるうちにほつれたり。それも味のうちなんていうんですけどね。革はスイス産のカーフです。国内のタンナーでなめされ、ハンドフィニッシュされています。

日本の革製品はときどき日本車と輸入車との違いに例えられますが、海外モノに比べて味わいは少々薄めですが、そのぶん質の良さでは海外製に負けません。履きこんで磨きこむほど味がでるかは、保証しかねますが、この美しさを十分保ってくれるのではないでしょうか。

ラインナップはここでご紹介した２アイレットのプレーントゥとパンチドキャップトゥのほかに、キャップトゥ、ローファー、ヴァンプシューズの５型に、色は黒と茶を揃えています。これで税込み3万9,900円は、絶対にお買い得。国内セレクトショップのオリジナル靴が、ここまでのレベルになったら、インポートの靴がやばいんじゃないでしょうか。ちょっといらぬ心配もしてしまいます。

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