近年活発になってきた
薬剤によるAGA治療

パソコンを持つ男性
前立腺肥大症の治療薬の開発中、偶然に発見されたのがM型薄毛に効果的なプロペシア。
AGA治療が活発になってきた背景には、フィナステリドとミノキシジルという薬剤の開発があります。実は今、AGA治療で多くの注目を集めているのは、この2つの薬剤なのです。

そのうちの1つ、フィナステリドを主成分としたプロペシア(万有製薬)が効果を発揮するのがM型薄毛の治療に関して。プロペシアはDHTの作用を邪魔する働きを持ち、発毛サイクルを正常に保つのです。

もう1つの、ミノキシジルを主成分としたリアップ(大正製薬)はO型薄毛の治療に効力を発揮します。理由はミノキシジルが血行を活発にする働きを持っているから。頭皮の血行不良を原因とするO型薄毛に効果があるというわけです。

このミノキシジルは血圧降下剤として開発された薬剤。一方のフィナステリドは、もともと前立腺肥大症の治療薬として開発された薬剤で、投薬の結果、偶然に発毛効果が確認されたものです。我が国ではリアップが1999年、プロペシアは2005年の発売と、比較的最近になって身近な薬となりました。プロペシアは“飲む毛生え薬”とも呼ばれるように内服薬で、リアップは頭皮に塗る塗布剤です。

副作用に要注意
必ず処方箋を!

研究室の試験管
今もなお、いろいろな研究が行われている。
なお、風邪薬が眠気を誘発するように、プロペシアとリアップにも副作用があります。プロペシアの副作用には、性欲減退、勃起不全や精子数の減少といった男性機能の低下があるため、医師からの処方箋が必要です。リアップの副作用としては胸の痛み、動悸が知られています。また、塗布部のかぶれやかゆみといった副作用があるため、心臓に疾患のある人や高血圧の人は、医師や薬剤師に相談することが必要と説明書に書かれています。

複合型薄毛の人は、プロペシアとリアップを同時に使用するケースもありますが、2種類の薬剤を使うわけですから、副作用の問題がないか、よく医師や薬剤師の指示を仰ぐことが大切です。

フィナステリドとミノキシジルのように、今後も、新しい薬剤や技術の開発によってAGA治療が一変する可能性はまだまだあります。昨年は東京理科大学と大阪大学の共同研究グループによって、マウスの毛を再生する実験に成功したという発表がありました。同研究グループによると、「人間の毛髪を再生するのは5年以内(昨年から数えて)にできそう」とのこと。それが実現すれば、多くの人の髪の悩みが解消されるわけですね。

このように、日進月歩の科学技術によって、明日のAGA治療が切り開かれていくわけです。これからもまた、最新のAGA治療を紹介していきますので、楽しみにしていてください。

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