男のヘアケア/抜け毛・薄毛の基礎知識

抜け毛が気になる……放っておくと、あと何年でハゲる?

最近、抜け毛が多いと気にしている方なら、あと何年で自分がハゲるかも気になるもの。その不安が、さらに抜け毛を助長するかもしれません。そこで今回は、私たちは、あと何年でハゲてしまうのかを考えてみましょう。

執筆者:All About 編集部

あと何年でハゲる? 最近抜け毛が気になる……

抜け毛が気になる……放っておくと、あと何年でハゲる?

あと何年でハゲる? 最近抜け毛が気になる……

誰だって、先のことは気になります。最近、抜け毛が多いなーなんて髪の毛に不安を感じている人なら、すぐにでもハゲてしまうのだろうかと、気になってしまうに違いありません。不安が高じて、抜け毛が増えるかもしれません。そんな髪の毛の行く末が気になるアナタのため、あと何年でハゲてしまうのか、考えてみましょう。
 
<目次>
 

すべての男性はハゲに向かっている

人間が年をとるのと同様、頭髪も、必ず年をとってゆきます。

人間が年をとるのと同様、頭髪も、必ず年をとってゆきます。

まず、特に髪の毛のトラブルを抱えていない人の場合を考えてみましょう。髪の毛を生育状況別に分類すると、成長期、退行期、休止期にそれぞれ分類されます。1つの毛根に注目すると、成長期の髪の毛は、頭皮から生えてから2~5年間、伸びつづけます。その後、退行期(2~3週間)を迎えて成長が止まり、抜け落ちます。さらに2~3年間の休止期を経て、同じ毛根からまた髪の毛が生えてくるという仕組みです。

このように、髪の毛は成長期、退行期、休止期という成長サイクルを繰り返しています。なお、髪の毛の総数は約10万本。1日に抜け落ちる量は通常は50~80本であり、成長期の髪の毛が問題なく伸びているならば、せいぜい100本未満の脱毛は特に問題なしとされています。
 

生活習慣などの改善で髪もアンチエイジング

健やかな髪を長く保つなら、運動などをして体を動かし、全身の血行を良くしておくことが大切です。

健やかな髪を長く保つなら、運動などをして体を動かし、全身の血行を良くしておくことが大切です。

髪の毛の成長サイクルは、老化によって、徐々に狂いが生じてきます。年を重ねれば誰だって顔にしわが深く刻まれ、物覚えが悪くなり、体力が衰えてくるのと同じで、抜け毛もまた加齢現象です。50歳の男性のうち約半数が、男性型脱毛症、いわゆるハゲと呼ばれる状態に入っているという調査結果もあります。加齢によって髪の毛の成長サイクルにも変化が生じてくるわけです。髪の毛は細くなり、抜け毛の本数が1日100本以上になる一方、生えてくる数はそれを下回るようになる。こうなったらハゲへのカウントダウンが始まっていると言えるでしょう。後はどれだけ髪の毛を長持ちさせることができるか、個人の体質や生活習慣によって大きく左右されます。

老化を予防・遅らせるという意味で、「アンチエイジング」という言葉が定着しつつありますが、加齢現象としての抜け毛にも、運動をしたり禁煙に取り組むといった生活習慣、食生活の改善は有効な手段です。血の巡りを良くすることも、重要ポイントとなります。年を重ねると肩や腰のコリがつらくなるものですが、これは若い頃に比べて体中の血の巡りが低下していることが原因の1つとされています。健やかな髪の毛の成長は、毛根に血液を介してどれだけ十分な栄養が行き渡るかにかかっているといっても過言ではありません。運動や柔軟体操、マッサージによって全身の血行を良くしておくことは、髪の毛のアンチエイジングに大きな効果があるのです。
 

ハゲの予兆があったら髪の毛の余命はどれぐらい?

薄毛が気になっても、行動を起こさないことには何も変わりません。

薄毛が気になっても、行動を起こさないことには何も変わりません。

次に、髪の毛に何らかのトラブルが見られる人、つまり、ハゲの予兆が見られる人の場合を見てみましょう。まだ加齢によるハゲを迎える年齢に達していない人で、次のようなことがあったら、“若ハゲ”の予兆だと思ってください。

[1]1日の抜け毛の本数が100本どころではなくなった
[2]髪の毛が全体的に細くなった
[3]抜け落ちた髪の毛の根っこの部分が痩せている(以前はもっと丸々としていた)
[4]頭皮が脂っぽくなった

[1]は、髪の毛の成長サイクルが何らかの影響で活発でなくなり、抜け毛の量が増えているということです。
[2]は、毛根から髪の毛に栄養分を供給する働きが弱まっている状態です。
[3]のように毛球(髪の毛の根っこの部分を「毛球」と呼びます)が小さくなっていると、それだけ頭皮への根の張り具合が浅く、抜け落ちやすくなっているということです。天寿をまっとうした抜け毛なら、毛球は丸々としています。
[4]は、頭皮の皮脂腺から出る皮脂量が過剰になると、毛根の髪の毛の成長を促す働きを阻害するためです。

さて、この[1][4]の項目にどれだけ該当するか、加えて個人差もありますから、「どれぐらいでハゲるか」を判定するのは、正直難しいことです。とはいえ、何らかの目安は必要ですから、ここは1つ、極端な例を考えてみましょう。

仮に、[1][4]のすべてに該当する人がいたとします。彼は不幸にも、ある時点から髪の毛がほとんど成長せずに、1日100本抜け落ちると考えてみてください。全体で約10万本あった髪の毛がすべて抜け落ちるには、約3年を要する計算です。1日200本としたら1年半です。

3年、あるいはその半分の1年半、長いか短いか、印象もさまざまでしょうが、髪の毛の再生をめざして、何かに取り組んでみるには、決して短くない時間といえるでしょう。食事や生活の改善、ヘアケアの工夫、頭皮への働きかけ、などなど、やってみる価値は十分にあるハズです。

人間の身体を構成する約60兆もの細胞は、1年間で入れ替わるのだそうです。漢方薬による体質改善では、半年~1年程度で何らかの効果が期待されるといいます。逆に、3年~1年半の期間がありながら、座してハゲを待つのみでは、もったいない気がしませんか。

ロベルト・ユンクというドイツのジャーナリストいわく、「未来はすでに始まっている」。今、何をするのか、しているのかが未来を決めていくのです。ハゲの兆しは、何も今日明日のハゲを宣告するものではありません。本サイトでは「じゃあ、とにかくやってみよう!」とお考えのアナタを応援します。次回もお楽しみに。

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