そこで今回は整髪料が髪にどういう影響を与えているか考えます。
整髪料の種類と特徴
デート前にビシッと決めたいもの。どの整髪料を使うかは、自分の髪質と相談しましょう。
●ヘアスタイリングワックス
クリーム状のもの。手ぐしで髪に馴染ませます。ハード(ガッシリ固めるタイプ)とソフト(固めずに髪の毛の流れをつくるタイプ)があります。
●ヘアスタイリングジェル
ゼリー状のもの。手のひらで伸ばし髪にセットします。ガッチリ固めるものから、ウェット感を出すものまでいろいろ。糊状の成分なので、乾燥すると白い粉がでることがあります。
●ヘアスタイリングスプレー
細かな粒状のもの。髪に吹きかけて、ヘアスタイルを固定させます。接着性が強いので、最後の仕上げに利用されます。
●ヘアスタイリングフォーム
泡状のもの。手のひらに出した泡を広げて、髪に馴染ませます。水分や油分が髪に浸透し、潤いのある髪や、弾力性のある髪にします。
●ヘアクリーム
乳液状のもの。手のひらで伸ばしてから髪に馴染ませます。水分や油分を与え、バサつく髪をしっとりさせます。枝毛や切れ毛を防ぐトリートメント効果があります。
●ポマード
ゼリー状のもの。手のひらに適量を取り、髪に付けていきます。粘り気の強い油で、髪をピタッと固めます。ツヤが出るのも特徴。ちなみにガイドが20代の頃、整髪料といえばこれでした。
●ヘアリキッド
液状のもの。髪に直接振りかけた後、クシで全体に馴染ませます。アルコールや油が含まれ、ハリやコシのある髪に整えます。
※同じ液状のものでヘアトニックもありますが、こちらはマッサージや育毛用のもの。整髪目的のヘアリキッドとは使用されている成分が違うので、混同しないように。
ざっと並べてみるだけでもなかなかのボリュームですね。イケてるヘアスタイルはどれで仕上げるかは、自分の髪質と照らし合わせながら決めるとよいでしょう。
なぜ整髪料で髪を固めたりしっとりさせたりするのか?
髪を思いのままに整える整髪料。その秘密は成分にあり!
主な成分を上げてみましょう。
・スタイリング効果のある成分…樹脂や糊状の成分で髪の毛の表面を覆い、ヘアスタイルを固定します。
・保水効果のある成分…髪の毛をしっとりさせてクシ通しをよくし、髪の広がり(いわゆるボンバーヘアとでも言えばわかりやすいでしょうか?)を抑えます。
・保脂効果のある成分…髪の毛の表面に油分を馴染ませ、髪同士の摩擦を減らし滑りやすくします。サラサラヘアはこの成分の働きによるものです。
つまり、これらが組み合わさり整髪料はできています。たとえば同じ種類の商品でも、いろいろなヘアスタイルを仕上げるタイプがあるのは、配合されている成分の分量の違いによるものなのです。
整髪料が髪に与える影響とは……?
最近髪が薄くなってきた。それって整髪料のせい?
問題は2つあります。
(1)毛穴への影響
毛穴からは、皮脂と呼ばれる脂分が毎日排出されています。整髪料を使うと髪に粘着力が増すため、ゴミやホコリが付着しやすくなります。結果、不純物が地肌にひっつき、毛穴がふさがれてしまいます。
脂分はヘアケアの大敵。毛穴がふさがれることで本来外に出るべき皮脂が内部に溜まり、髪に栄養が行き渡りにくくなって抜け毛を引き起こしてしまうのです。
(2)髪自体への影響
整髪料の多くは「界面活性剤」と呼ばれる成分を含んでいます。この成分は、髪をなめらかにしたり柔軟性を持たせる働きを持っていますが、逆に、マイナス面もあります。髪の毛をつくるタンパク質を奪い、枝毛や髪の毛が細くなる原因にもなるのです。これは、付けすぎた場合に顕著ですね。
こうみると、整髪料を使うことは少なからず髪に影響を与えていることがわかります。もちろん使わないにこしたことはないですが、しかしモテハゲになるためにはヘアスタイルも大切な要素。そこで、整髪料を使う際に、ぜひ心がけたいポイントを紹介しましょう。
整髪用が髪に与える悪影響を防ぐために、つけたらすぐに洗髪を!
整髪料を付けたら、しっかりシャンプー。これが基本です!
整髪料を落とすときは、正しいシャンプーの仕方で、髪だけでなく頭皮もしっかりと洗ってください。洗髪する前に、ブラッシングしたり、髪に温かいタオルを巻けば、油分やフケが浮き出して汚れが取りやすくなります。
また付けすぎないことも大事です。使う量が増える分だけ、髪や頭皮に影響が出やすくなります。ですから、付けるときに直接頭皮にかからないように注意して、なるべく髪の表面だけに馴染ませるようにすることも大切です。
特にヘアスタイルをガッチリ固める強力タイプなど、整髪料にはガンコなものも少なくありません。しっかり洗ったつもりでも、不純物は蓄積されているかも。そんな場合は定期的に育毛サロンを利用して、毛穴シャンプーなどをしてもらってもいいかも知れませんね。
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