ツウな選択肢のさらなる“キワモノ”
メーター周りは専用デザインとなり視認性が向上 |
元々、日本におけるパサートというクルマは、そんなツウな選択肢だ。例えば、ベンツもビーエムもアウディも乗ってきたドイツ車通が、「これが今、いちばんホンマのドイツ車なんだよなあ」などと言って乗っている。確かに、そうできればとても格好いいけれど、誰にでもできるってもんじゃない。ゆえに、パサートはそれなりに売れるけれどもニッチな選択肢であり続けた。そこに4ドアクーペなどというキワモノを加えるというのだから、難しい。アメリカ市場のように、パサートという名前を取り去りフェートンに代わるブランドフラッグシップとして、VW CCを売り出す、という方法も考えているという。
日本市場へは今年末にやってくる予定だ。まずはV6搭載のトップグレードと、200psの2.0TSI+6ATとなる。ミュンヘン近郊で開催された国際試乗会ではこのうちV6 4モーションと、日本導入予定のない140psTDIと160psTSIに乗ることができた。
V6 4モーションは、フェートン未発売地域におけるVWのフラッグシップカーである。それゆえ、テクノロジー的にも見るべきものが多い。3.6リッター直噴V6+DSGはもとより、ダイナミックシャシーコントロールやアダプティヴクルーズコントロールといった日本導入予定の装備や、未定ながらレーンチェンジアシストやパークアシスト、クライメートシートなどなど、技術的なハイライトは多岐に渡っている。
空調機能をもつクライメートシートも用意される。後席は左右独立式 |
リバースに入れるとリアのエンブレムが開き、後方確認用のカメラが現れる |
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