VW(フォルクスワーゲン)/パサート

“ツウな選択”に磨きをかけたパサートCC(2ページ目)

まるでクーペモデルのように背が低い4ドアサルーン、パサートCCが登場しました。日本人には馴染みのある(?)この新しいセダンスタイルに、ミュンヘン郊外で試乗しました。

西川 淳

執筆者:西川 淳

車ガイド

ツウな選択肢のさらなる“キワモノ”

VWパサートCC
メーター周りは専用デザインとなり視認性が向上

元々、日本におけるパサートというクルマは、そんなツウな選択肢だ。例えば、ベンツもビーエムもアウディも乗ってきたドイツ車通が、「これが今、いちばんホンマのドイツ車なんだよなあ」などと言って乗っている。確かに、そうできればとても格好いいけれど、誰にでもできるってもんじゃない。ゆえに、パサートはそれなりに売れるけれどもニッチな選択肢であり続けた。そこに4ドアクーペなどというキワモノを加えるというのだから、難しい。アメリカ市場のように、パサートという名前を取り去りフェートンに代わるブランドフラッグシップとして、VW CCを売り出す、という方法も考えているという。

日本市場へは今年末にやってくる予定だ。まずはV6搭載のトップグレードと、200psの2.0TSI+6ATとなる。ミュンヘン近郊で開催された国際試乗会ではこのうちV6 4モーションと、日本導入予定のない140psTDIと160psTSIに乗ることができた。

V6 4モーションは、フェートン未発売地域におけるVWのフラッグシップカーである。それゆえ、テクノロジー的にも見るべきものが多い。3.6リッター直噴V6+DSGはもとより、ダイナミックシャシーコントロールやアダプティヴクルーズコントロールといった日本導入予定の装備や、未定ながらレーンチェンジアシストやパークアシスト、クライメートシートなどなど、技術的なハイライトは多岐に渡っている。

VWパサートCC
空調機能をもつクライメートシートも用意される。後席は左右独立式
VWパサートCC
リバースに入れるとリアのエンブレムが開き、後方確認用のカメラが現れる


走りについては次ページ
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます