しなやかでシャープなデザイン
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ロングノーズに、FRビハインドアクスル。立ったAピラーが、プロポーションの特徴。 |
S2000は4135×1750×1285mm(全長×全幅×全高)と、マツダ・ロードスターより一回り大きく、メルセデス・ベンツSLKやBMW Z4などとほぼ同サイズ。FRスポーツカーらしく、内包するパワーを主張するロングノーズ。50:50の優れた前後重量配分や低ヨー慣性モーメント実現のための、フロントアクスル後方にエンジンを積む、短いフロントオーバーハングとFRビハインドアクスル。オープンドライブを楽しむために、現代のクルマとしては、立ったAピラーとフロントウィンドウ。これらがS2000の基本プロポーションを形作る。
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ヘッドランプは後退角が付けられ、そのまま一気に拡がったフロントフェンダー。 |
エクステリアデザイン最大の見所は、フロントフェンダー。ヘッドランプには後退角が付けられ、そのまま一気に拡がったフロントフェンダーは、タイヤ後ろでまたグッと絞られる。S2000をプランヴュー(平面図)で見ると、まるでイカかプラナリアのよう。この造形は、S2000を実際以上に幅広く見せ、スポーツカーらしく前進感を強調する。また立ったフェンダー上のキャラクターラインは、ドア上からリアフェンダーに抜け、トランクをグルッと一周する。このキャラクターラインのおかげで、造形にメリハリがつき、しなやかでありながら切れ味鋭いシャープなデザインとなっている。
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左ドア辺りに立ち、フロントフェンダーを臨む。拡がったフェンダーは、タイヤ後ろでまたグッと絞られる。グルッと一周する立ったキャラクターラインは、デザインをシャープに見せる。 |