リニアに高まるパワー

1995年東京モーターショーで発表されたSSM。 画像提供:本田技研工業株式会社

1962年のS360、1963年のS500、1964年のS600、1966年のS800の血統を継ぎ、1995年東京モーターショーでSSMとして発表されたコンセプトカーが、本田技研工業設立50周年を記念とし、1999年S2000として発売された。2005年、3度目のマイナーチェンジされた新型は排気量2.2L。アクセルのスロットルの開度をケーブルではなく、電気信号で制御するドライブ・バイ・ワイヤを採用する。

SSMのデザインイメージを、見事に引き継いだS2000。

最高出力は250psから242psに、レブリミットは9000回転から8000回転になった代わりに、低中速のトルクは向上し、乗りやすくなった。一部ファンの間では、以前のどこまでも回る刺激的な走りを惜しむ声もあるが、神経質にならずに乗れる日常域のドライブ楽しさは、むしろ拡がったと言える。

排気量は2.2L。ドライブバイワイヤになった。

リニアに高まるパワーを支えるのは、エンジンだけでなく、「ハイXボーンフレーム」と呼ばれる独自の構造もある。前後2本ずつのサイドメンバーは、強固な閉断面フロアトンネルを介してX字状に水平に連結されている。これに大断面サイドシルを組み合わせて、オープンボディながら極めて優れたボディ剛性を確保している。これはS2000のためだけの専用の贅沢な設計。少量生産のスポーツカー一車種のためだけに、シャーシを専用設計するホンダの心意気がうれしい。

「ハイXボーンフレーム」を採用し、オープンボディながら、極めて高いボディ剛性を確保している。