次世代エネルギー自動車の主流になると思われるPHV(プラグインハイブリッド)の最新作、ホンダ『CLARITY(クラリティ) PHEV』(関連記事:75kmの航続距離を持つ、ホンダ「CLARITY PHEV」)の試乗会が行われたので、早速レポートをお届けしたい。
 

街中でのドライバビリティは完璧

ホンダ『CLARITY(クラリティ) PHEV』

国内トップレベルのEV走行距離を誇る『CLARITY(クラリティ) PHEV』


ドライバーズシートに座り、ブレーキペダル踏んで起動ボタン押すと、種々のコーションランプが消え走行可能という表示になる。

続いてDレンジ(ボタン操作)を選べば、アクセルを踏むだけで走り出す。電池容量メーカーを見るとFull。EV走行可能距離は76kmとなっている。これは、「電気自動車として76km走れます」ということ。街中でのドライバビリティについていえば、全く不満な点はなし。完璧と言い換えてもよい。
ホンダ『CLARITY(クラリティ) PHEV』

『CLARITY(クラリティ) PHEV』


エンジン音がしないため静か。パワーユニットからの振動も全くなし。クルマ自体の遮音性能も優れているため、オーディオのスイッチを入れてなければエアコンの風の音しかしない。アクセルを踏んだ時の加速感は、3000cc級のガソリンエンジン車より素直だ。アクセル踏んだ分だけ、反応に遅れなく加速していく。
ホンダ「クラリティPHEV」

ゆったりとした空間の運転席『CLARITY(クラリティ) PHEV』


後席に座っているカメラマンに印象を聞くと「超快適です!」とのこと。サスペンションも適度な硬さの味付けになっており、正統派の良いクルマに仕上がっている。ハンドルを握っている限り、プリウスと真正面から勝負出来る”カッコ悪いデザイン”だって気にならない。正統派の良いクルマだと関心しきり。
 

高速道路では、ガソリンエンジン車3000cc級のパワー感

そのまま高速道路に入る。モーター出力は184馬力。ガソリンエンジン車だと3000cc級のパワー感を持つため、本線へ流入するためアクセルを踏めば、踏んだ分だけ気持ち良く加速してくれる。参考までに書いておくと、最高速160km/hとのこと。電池残量ある限り電気自動車と同じだ。
ホンダ『CLARITY(クラリティ) PHEV』

『CLARITY(クラリティ) PHEV』


電池を使い切ると自動的にエンジンが掛かり、日産の『eパワー』のようなシリーズハイブリッドになる。排気量1500ccとボディサイズの割に小さいため、走っているとエンジンが掛かったのかがわかりにくい。もう少し正確に説明すると、オーディオを鳴らしていたら全くわからないと思う。

そうそう。電池を使い切ったら急速充電も可能ながら、行う意味なし! なぜか。急速充電すると30分で480円掛かる。480円分の電力で走れる距離は60~70km。同じ距離をエンジンを使うシリーズハイブリッドで走ったら、ガソリン3Lで済む(150円/Lなら450円)。
ホンダ『CLARITY(クラリティ) PHEV』

『CLARITY(クラリティ) PHEV』


参考までに書いておくと、自宅の夜間電力契約で充電すれば、150円分入れて75~90kmくらい走ってくれる。同じ距離をハイブリッドモードで走ったら600円。自宅で充電するとガソリン車の4分の1のエネルギーコストなのだった。これもPHVの魅力だ。
 

日本での売れ行きはどうなる?

ということで誉めることばかりのCLARITY(クラリティ) PHEVながら、日本だと売れないばかりか半年もすれば忘れ去られてしまうと思う。理由は簡単だ。デザイン的に全く魅力がないことと、アメリカだと同じPHVの三菱自動車アウトランダーPHEVより安いのに、日本で180万円くらい高いためである。

そもそも日本から輸出し、2.5%の関税を取られで販売しているアメリカ仕様のクラリティPHEVと比べても180万円程度高い。トランプ大統領から「ダンピングしている!」と言われても言い返せない状況だ。こんなに良いクルマが日本で売れない&話題にもならなくなるのは残念だと思う。

【関連記事】
75kmの航続距離を持つ、ホンダ「CLARITY PHEV」
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。