驚くほど素直に曲がる「トルクベクタリングによるコーナリング」

ホンダの最上級モデルであるレジェンドがフルモデルチェンジを行った。このクルマ、アメリカだと『アキュラ』という、レクサスと同じ高級車ブランドで販売されてます。レクサスならハイブリッドの『GS450h』(日本での価格は819万2000円)に相当するモデルになるのに日本価格は680万円。バリューある価格だと思う。

新型レジェンド1

2015年1月22日の発売が発表されたホンダ新型レジェンド


ボディサイズは全長4995mm×全幅1890mmと、輸入車のライバルを上げるならアウディA6、ベンツEクラスやBMW5シリーズ、クラウン・マジェスタより大きい。このクラス、世界的に考えれば、オーナードライバーと、リアシートに乗るためのクルマと需要半々といったイメージ。ただ、ホンダは「運転する楽しさ」を考えてる。

その代表的な技術が「トルクベクタリングによるコーナリング」だ。具体的に説明すると、コーナーで右にハンドル切ると、右後輪に軽い減速を掛け、左後輪は駆動力を伝える。するとブルドーザーの”信地旋回”にように、クルマが自動的に曲がって行こうとする挙動を出す。これを上手くコントロールすれば、驚くほど素直に曲がってくれます。

新型レジェンドの場合、後輪を左右別個のモーターで駆動するため、自由自在に駆動力&減速の制御を出来るという寸法。FF車や4WD車特有の「曲がりにくい」という感覚を完全に払拭し、後輪駆動車のように素直な走りの味を楽しめる。そのために凝ったシステムを採用したワケ。自分でハンドル握って楽しまなくちゃ損かもしれません。


安全装備&豪華標準装備を考えれば新型レジェンドはリーズナブル

新型レジェンド2

「曲がりやすさ」を追求し、ハンドルを握りたくなる感覚に!

搭載されるパワーユニットは314馬力の3.5リッターV6エンジンに48馬力+37馬力+37馬力という計3つのモーターを組み合わせたハイブリッドシステムになる。エンジンとモーターの出力を合計した理論上の最高出力(システム出力と言う)と言えば382馬力! 5リッター級の大出力エンジンに匹敵するから強力。

基本スペックだけでレクサスGS450hを大きく凌ぐ。ハイブリッド車なので当然の如く燃費は良く、JC08モードなら16.8km/L。普通の5リッターエンジン搭載車の2分の1の燃費だ。さらにすごいのが充実した安全装備。レーダーとカメラを併用し、歩行者まで含む前方の状況を常時確認。自動ブレーキ制御や、歩行者回避のサポートまで行う。

実際のテストはまだ行っていないものの、ホンダがアピールしているスペックを実現出来ていれば、前方、後方、飛び出し事故、居眠り事故など大半のミスに注意や警告を出し、限られた状況下ならクルマ側で自動的な回避操作まで行ってくれる。このあたり、何も付いていないに等しいアウディA6やレクサスGS450hと全く違う。
新型レジェンド3

最上級モデルでも内容を考えればリーズナブルと言えるだろう


その他、高機能型ナビや上級オーディオシステム、サンルーフ、本革インテリア、ヘッドアップディスプレイ等々、豪華装備は全て標準! 内容を考えたらスカイラインのハイブリッドモデルよりリーズナブルである。レクサスや700万円級の輸入車の購入を考えているなら、ぜひとも新型レジェンドもショッピングリストに載せたらいいと思う。

【最近の記事】
ダイハツ新型ウェイクから考える「背の高さ競争」
ホンダが新型燃料電池車「FCVコンセプト」を公開
新型レガシィ アウトバック/B4徹底分析

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。