SUBARU(スバル)/レガシィ

スバル新型レガシィ アウトバック/B4徹底分析

フルモデルチェンジを行なったスバル・レガシィ アウトバック/B4。一昔前ならクルマ好きにとって大いに気になるモデルだったものの、アメリカ市場を意識した先代の大型化で、売れ行きは低迷。しかし、日本市場はレガシィの販売を止めるのかと思いきや新型を投入! アイサイト3も装備し、生まれ変わったレガシィの性能は?

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

車ガイド

新型レガシィは「アウトバック」と「B4」の2ボディを用意

レガシィがフルモデルチェンジを行った。一昔前ならクルマ好きにとって大いに気になるモデルだったものの、アメリカ市場を強く意識した先代でボディを大型化。売れ行きは低迷し、話題に上がらなくなってしまった。スバルもキッチリと認識しており、日本仕様車としてレヴォーグを投入している。

新型レガシィアウトバック

新型レガシィ アウトバック


まぁ、アメリカで絶好調だからして日本市場はレガシィの販売を止めるのかと思いきや、新型の投入でございます。ただ、売れ筋モデルだった『ツーリングワゴン』をカタログから落とし(レヴォーグをどうぞ、ということなんだろう)、『B4』と『アウトバック』の2ボディとしている。

もうひとつ。先代は「アメリカ仕様をそのまんま持ってきても車幅が広すぎるでしょう」ということで日本仕様だけ狭くしてきた。B4の場合、先代はアメリカ仕様の1820mmに対し、日本仕様1780mmといった具合。「もはや関係なし」となったのだろう。新型はアメリカ仕様と同じです。

新型レガシィB4

新型レガシィB4


ということで、B4もアウトバックも全幅1840mmに。アコードと並び日本車最大級となった。デザインは写真の通り。大きなグリルを持つフロントについちゃアメリカ市場を強く意識したもの。流麗なボディサイドと対照的である。グリルの高さを抑えれば日本人の好みに近づいたか?

アイサイト3の装備による事故回避性能は魅力大

リーマンショックから続く緊縮財政下で開発された先代より大幅にグレードアップされたのがインテリア。先代のインテリア、表皮に使われている素材を含め、コンパクトカー級と言って良かった。その後に登場したインプレッサより厳しかったほど。景気よい時代に開発された新型だけに高い質感を持つ。
インテリア

先代よりもインテリアは大幅グレードアップ

エンジンや駆動系は先代を引き継ぐ。レヴォーグに搭載された1.6リッター直噴ターボを搭載してくるかと思ったら、アメリカ仕様と共通の2.5リッター水平対向4気筒+CVT。アイドリングストップを全グレードに標準装備するようになったため、JC08燃費が大幅に向上している。

そして、レガシィにも最新のアイサイト3を装備。アイサイト3は先日発表されたJNCAPの自動ブレーキ評価で、日産スカイラインと並びダントツの成績でした。他のメーカーの自動ブレーキは「止まれる」という表現を撤回すべきじゃないか、と思えるほどの性能差だったほど。

少し残念だったのが、アメリカ仕様に装備されるブラインドスポット警報(車線変更の際、死角に入っているクルマを発見し警告を出すシステム)が日本仕様だと選べないこと。車線変更時の接触事故、追突に匹敵するくらい多い。アメリカ仕様で出したのなら、日本でも売って欲しかった。
新型レガシィ

新型レガシィ、日本市場ではどうか?

価格はアイサイト付きの『B4』で286万2000円から。『アウトバック』が313万2000円から。決して気軽に買える価格帯じゃなくなったけれど、高い事故回避性能を考えれば魅力大。誰にでもおすすめ出来るようなクルマではなくなったとはいえ、存在感をキッチリ持っています。

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