発売時から人気が高いハイブリッド仕様

スバル『フォレスター(Advance)』

スバル『フォレスター(Advance)』


すでに発表&発売されていたスバル フォレスターながら、初期受注の40%を占めていたハイブリッド仕様(Advance)は生産開始時期までに2カ月ほどのタイムラグがあった。

メディア向けの試乗車もやっと出回り始め、一般道で乗れるようになった次第(これまでは伊豆サイクルスポーツセンターでの試乗)。

興味深いのは、前述の通りユーザーの皆さんは、試乗もしないでハイブリッド車をオーダーしていること。それだけハイブリッド車に対するニーズがあるということなのだろう。

結論から書くと、「試乗しないで買うほどのスバルファンなら、十分納得できる仕上がりですね」。以下、じっくり紹介してみたい。
 

走り出しは、普通のガソリン車のような感覚

スバル『フォレスター(Advance)』e-BOXERの走行制御イメージ図

スバル『フォレスター(Advance)』e-BOXERの走行制御イメージ図


まずシステムについて見てみよう。フォレスターHV(Advance)は、トヨタのように停止からの発進でモーター主体で走る本格的なハイブリッド車でなく、145馬力エンジンを13.6馬力の小さいモーターでアシストする簡易式になっている。巡航時のアクセル一定開度の時や駐車場内の移動、渋滞のノロノロ走行時のみモーターで走れる程度。

普通の発進だと最初からエンジン掛かり、普通のガソリン車のような感覚で走り出す。したがって、98馬力のエンジンに72馬力のモーターを組み合わせているプリウスといったトヨタのハイブリッド車をイメージすると、ハイブリッド車であることすら解らないかもしれない。

一方、ハイブリッド車に初めて乗るような人であれば、モーターの存在を意識できると思う。それは、普通のガソリン車より明らかにエンジン回転数が低いからだ。2000ccエンジンながら、街中などアクセル開度の低い乗り方をしていると、2500ccエンジンと同じくらいのトルク感があって面白い。

また、トヨタのハイブリッド車だと暑い日に信号で止まっていてもエアコンがキッチリ効くのに対し(トヨタの電動コンプレッサーに対しフォレスターはエンジン駆動)、フォレスターHV(Advance)は徐々に生ぬるい風になり辛抱できなくなるあたりでエンジン掛かる。これは、トヨタのハイブリッド車を知らなければ気にならないことだろう。

もう1つ気になったのが、巡航時にエンジンが掛かった時の軽いショック。フォレスターHV(Advance)は、60km/hくらいで巡航しているとエンジンが掛かったり止まったりを繰り返す。掛かった時に前後方向に少し揺れる。敏感な人なら気になると思うので、これから試乗して購入を考えているならぜひともチェックしてもらいたい。
 

同クラスで一番奥行きがある足回り

 
『フォレスター』Premium&Advance用ファブリック/トリコット+合成皮革シート(シルバーステッチ) 〈標準装備〉

『フォレスター』Premium&Advance用ファブリック/トリコット+合成皮革シート(シルバーステッチ) 〈標準装備〉


クルマ全体の仕上がりは、2500ccエンジンを搭載したフォレスターと同じ。フォレスターHV(Advance)は高い評価を得ている新世代のプラットフォームだけに、このクラスで一番奥行きのある足回りを持つ。悪条件下でも、安定しているだけでなく、雪道のコントロール性の良さや、緊急時の回避能力の高さになる。
スバル『フォレスター(Advance)』本革シート

スバル『フォレスター(Advance)』本革シート[ブラウン(シルバーステッチ)]、アイサイトセイフティプラス(視界拡張)はメーカー装着オプション)


なにより、乗っていて気持ち良いし楽しい。もちろん全グレードに定評ある4WD仕様。オフロードや砂地、泥道、雪道に至るまで、本格的なクロカン4WDと互角に走ってくれる。今までのフォレスターや、スバル車からの乗り換えなら全て満足できると思う。実用燃費も2500cより30%くらい良いという。

熱心なスバルファンでないなら、マツダ CX-5と比べたらいい。自動ブレーキの性能はCX-5の方が良く、4WD性能については勝ったり負けたりの互角だ。2500ccエンジン同士なら価格も良い勝負。CX-5のディーゼルは若干ハイブリッド車より高いけれど、燃料コストまで考えるとイーブンだ。

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