コンパクトミニバン市場を活性化

フロントビュー
フリードは1.5Lのみ。FFがCVT、4WDが5ATとの組み合わせになる。エンジンはフィットRSと同じL15A。全長4215×全幅1695×全高1715mm。価格は163万8000円~225万7500円
フィットにつぐヒット車になりそうなフリード。発売2週間で月間販売計画の4000台を大きく超える1万台をオーバーした。ディーラーでは一部店舗でカタログがなくなり、試乗会も大盛況だという。売れ筋を見ると、2-3列目間のウォークスルーができるなど、一番使い勝手がいいと思っていた7人乗りが58%、8人乗りと5人乗りがそれぞれ21%だという。グレードはGの45%、Gエアロの30%、2列シートのFLEXが11%と続く。8人乗りも約20%需要があるのは、いまだに1人でも多く乗せたいという潜在的な要求があるのだろう。まぁ、少年野球やサッカーなど、友達の子どもを多く乗せたいという要求にも小さいボディながら応えてくれるのが、フリードの魅力でもあるのだが。

走りもちょうどいい

エンジン
フィットRSと同じエンジンだが、最高出力は2psマイナスとなる118ps/6600rpm、トルクは0.1kg-m低い14.7kg-m/4800rpm。フリードは、フィットRSよりも約230kgの重量増になる
約1300kgの重量、3列シート車のフリードに、1.5Lは力不足なのではないかと思われたが、乗ってみると必要十分。勾配のきつい山道でもCVTらしく途切れのない加速を見せてくれる。もちろん、速いというレベルではないが、不満もない。アクセルレスポンスは鋭くはないが、ドライブ・バイ・ワイヤの採用もあり、期待通りの加速を見せる。トルクコンバーター付きのCVTも使い勝手が良く、ストップ&ゴーの多い街中でもストレス知らず。

1人乗車だったので、7、8人のフル乗車、もしくは5人+荷物満載という状況は分からないが、「それなり」だというのはたやすく想像できる。しかし、3列ミニバンとはいっても、1~3、4人程度までが日常での乗車人数だろうし、たとえ多人数になっても1泊くらいのドライブを躊躇するほど、非力さを露呈することもないはずだ。ただし、大排気量車になれたダウンサイジングユーザーからは不満の声が上がるかもしれない。

乗り心地に関しては、短めのホイールベースの割に頑張っている印象だ。初代フィットのように街中使用でもちょっと勘弁という突き上げもほとんど感じられない。ただし、エンジン音はやや大きめ。吸音材を多く使っているわけではないようで、エアコンのファン音などは盛大に車内に侵入してくる。もちろん、ラジオや音楽を聞いていれば気になることはあまりないが。ノイズやバイブレーション、ハーシュネスといった点も価格相当のコンパクトカーレベルといえるだろう。

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