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減税もある100万円以下のホンダフィット

燃費がよくて乗り心地もコンパクトカーと思えぬほどのホンダフィット。走行距離1000km未満のおろしたて中古車の急増で、100万円以下が目立つようになってきた。今こそ、フィットのおいしい季節!

籠島 康弘

執筆者:籠島 康弘

中古車ガイド

話題のエコカー減税対象

ホンダフィット フロント
全長3900mm×全幅1695mm×全高1525mmというサイズを最大限活かした居住空間は、しなやか&しっかりな乗り心地とあいまって「ほんとにコンパクトカー?」とすら思えます
気づけばこんなに値落ちしていて「おいしい!」という中古車をご紹介しているこの企画。今回ご紹介するのはデビューしてまだ2年経っていないのにおいしくなってきた、ホンダフィットです。エコカー減税対象車であるにもかかわらず、すでに100万円以下のプライスタグを掲げた中古車が50台以上見つかります。

フィットが登場したのは2007年10月。1.3Lと1.5Lのi-VTECエンジンが用意され、トルクコンバーター付きCVTと組み合わされることで最高24.0km/L(1.3Gの10・15モード燃費)という実力を発揮します。またコンパクトカーの居住性を大きく変えた旧型を、さらに超えるスペースユーティリティーを持っています。新車時価格は119万7000円~178万5000円でした。

原稿執筆時点でフィットの中古車は約600台。そのうちの150台以上が、走行距離1000km未満の、いわゆるおろしたて中古車です。全体の約4分の1を占めるというこのおろしたて中古車の大量発生が、フィットの中古車価格を押し下げた要因です。なにしろ、ほとんど新車のような中古車が(実際未登録の新車もあります)100万円以下で6台見つかるのですから、当然「フツーの中古車」はそれより価格を下げざるをえないわけです。最安値は88万円。2008年式で走行距離2.5万kmの1.3Gです。

ホンダフィット シートアレンジ
ワンアクションでリアシートが下に沈み込んで折りたたまれるなど、使い勝手が非常にいい。助手席も倒せば最長2400mmの長ものも収納できます。またリアシートの座面を跳ね上げれば観葉植物など背の高いものまで置けるのです
さらにエコカー減税対象だということも魅力の一つでしょう。減税の対象となるのは1.3LのLとGの2WD(自動車重量税が75%軽減、自動車取得税が30万円控除)と1.5LのRSの2WD/CVT車(自動車重量税が50%軽減で、自動車取得税が15万円控除)です。

なにしろデビューが2007年ですから、車検が残っています。そのため自動車重量税の減税は車検時になりますが、GとLは2万8350円、RSは1万8900円が減税されます。また購入時に減税される自動車取得税は、2008年式の100万円の中古車で単純計算すると本来約3万円近くしますが、G・L・RSとも、これがタダになります(30万円または15万円控除により、取得価格が減免点の50万円を下回るため)。つまりGとLなら約6万円、RSで約5万円は浮くというわけです。

節約志向の高まりで軽自動車やコンパクトカーが人気になって久しいですが、中でもエコカー減税を味方につけたフィットの魅力は、今図抜けています。ライバルのトヨタヴィッツやマツダデミオにも減税対象車がありますが、残念ながらフィットほど減税対象グレードが多くないのです。

さらには最近ハイブリッドカーにみなさんの目がいきがちですが、ここまでフィットがおいしくなると、ハイブリッドカーを上回るお買い得感すらあるのです。ではフィットがどれだけハイブリッドカーよりお得なのかを次ページでさらに見ていきましょう。
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