高級ミニバンをあくまでも“道具”として使うのが正解

メルセデス・ベンツVクラス(旧型)フロント
全長4670mm×全幅1890mm×全高1850mmと、日本のミニバンから見るとややヨコひろなボディ。2&3列目シートをすべて外してしまえば最大4564Lという驚くほどの大積載量を誇ります
気づけばこんなに値落ちしていて「おいしい!」という中古車をご紹介しているこの企画。何を持って「おいしい!」というかは、人それぞれでしょうが、価格が100万円を切ってくると俄然おいしさが増すのは私だけではないはずです。当然、できれば「古くささ」と無縁の車というのが条件。今回はそんな100万円以下の、古くさく見えない一台、メルセデス・ベンツのVクラス(旧型)をオススメしたいと思います。

Vクラスは日本がミニバン全盛期の中、メルセデス・ベンツが投入してきた商用バンベースのミニバンです。今となっては、この「商用ベース」が100万円以下となってもVクラスがおいしく見えるポイントです。周りの100万円以下のミニバンと比べてみれば一目瞭然。トヨタの旧型アルファードも、日産の現行エルグランドも「そりゃ歳くったら安くなるよね」的にしか見えませんが、この流行すたりとは無縁な直線基調の無骨なスタイルと、グリルに大きく光り輝くスリーポインテッドのマークは、もはや価格を超越した何かがあります。年月を経て獲得したヴィンテージ感というか、いい味の枯れ具合があるというか。お隣さんは「○○さん、ベンツ買ったみたい」とは言うかも知れませんが、間違いなく「古いミニバンを買った」とは言いません。

メルセデス・ベンツVクラス(旧型)リア
左右スライド式ドアで、ウォークイン可能のシートレイアウト。シートの座面と床に大きな隙間がありますからスキーなど長尺物をそこに通して納められます
ただし、この車を本当に国産のミニバンのように使ってしまっては、その魅力が半減します。一番いいのは、サーフィンとかMTBとか本気のキャンプ道具などを、あくまでもがさつに積んでしまうこと。「ベンツだからって特別扱いはしてないよ。だって道具だし」的な使い倒し方。だからワックスも、かけるのであれば家から遠くの場所で。できればガレージではシャンプーゴシゴシ、ホースでジャーっと。100万円で買った車の、その後の下取りなんてどうせ0円に等しいのですから、気兼ねなく使い倒しましょう。

ちなみに中古車価格は、100万円以下で60台は見つかります。選び放題です。安いものは50万円を切ります。年式は98~99年、走行距離は5万km超がほとんどですが、中には4万km以下なんてものもあります。ボディ色も白、シルバー、黒、赤、緑、青…とたくさん揃っています。

もちろん、見た目だけでVクラスを推している訳ではありません。次ページで、100万円Vクラスの底力をじっくりと見ていきましょう。