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100万円以下Vクラスを使い倒せ(2ページ目)

100万円以下の中古車は、一つ間違えると「ただ安い車」になりますが、きちんと車種を選べば「賢いお買い物」になるのも事実です。今回はそんな一台、メルセデス・ベンツVクラスをご紹介します。

籠島 康弘

執筆者:籠島 康弘

中古車ガイド

6人すべてが長距離ドライブを苦にしない作り込み

メルセデス・ベンツVクラス(旧型) インパネ
他のメルセデス・ベンツのサルーンに比べたらプラスチッキーなインパネ。でも100万円以下で買うなら何の文句もありません。むしろ道具っぽさが増すというもの。サイドブレーキはセダン同様、運転席左脇にあるレバーを引くタイプです
大きなボディの割には定員は6人。新型トヨタアルファードでは飛行機のファーストクラスなみの2列目シートが話題となりましたが、Vクラスは、アルファードほどではないにせよ、たっぷりとしたサイズのシートが備わります。しかもこれが2列目だけの話ではなく、6つ(つまり全席)あるのです。さらに2列目&3列目は4座とも左右にアームレスト付き。その上この4つのシート、脱着可能ですから荷物に合わせてシートアレンジができます。ただし、しっかり作られた座り心地のいいシートだけに、一席分の重量はかなりあり、脱着作業は男性でも大変です。別のいい方をすれば、たいてい日本のミニバンの3列目は「我慢してね」的な作りなのに対し、メルセデス・ベンツにそんな手抜きの発想は一切なし、ということ。どこの座席でも“ファーストクラス”を狙っています。

リアサスペンションはVクラス専用のエアサスペンション。それだけでなく、しっかりと「メルセデスの仕事」がなされていますから、乗ればまさにメルセデス・ベンツ。3列目に座ったとしても長距離ドライブで何の苦痛も感じません。それはドライバーも同じこと。他のメルセデス・ベンツと同様、運転の疲れを感じさせません。ヨーロッパでは東京~大阪以上の長距離をみんな当たり前のようにガンガン走ります。当然それに対応できる性能が備わっていますから、日本ではオーバースペックだとすら感じてしまうほど。

メルセデス・ベンツVクラス(旧型)シート
シートは脱着可能なだけでなく、このように向きを変えることもできます(安全のため駐車している時だけOK)。3列目シートにはオプションで、写真のような折りたたみ式テーブルも用意されていました
1998年デビュー当初は2.3Lのみでした(新車時価格390万円)。99年5月には2.8Lも加わります(新車時価格520万円)が、もはや100万円以下ではグレード間の価格差はほとんどありません。2.8Lのほうが日本人には馴染みやすい出足ですが、スピードに乗れば2.3Lでも十分です。ミッションはいずれも4AT。ウォークインを可能にするためインパネから生えていますが、セダン同様ゲート式です。

ちなみに同じように道具車としての1BOXにトヨタハイエースがありますが、実はこれ、大人気の一台です。ハイエースのほうが新車時価格は低い(227万~345万円)にも関わらず、中古車は同年式&同走行距離で比べるとVクラスとほぼ同じ価格です。そう考えるとますますVクラスのおいしさが際だちます。

先ほど言ったように出来れば趣味も同時に楽しんで欲しい一台。例えば、ロングボードに夢中で年中黒く焼けた40代が、Vクラスを道具として使い倒す、なんてカッコイイじゃないですか。あるいは、いつも友達とワイワイ海や山へVクラスで出かける20代、というのもサマになります。それらを十分に可能としてくれるのが、100万円という価格。これが390万円(デビュー時のV230の新車時価格)の車を無理して買いました~だと途端に、歳を顧みず若者ぶる40代のサーファー、パパの車をちょっと借りてきた20代となってしまうから不思議です。

このように、しっかり調べてみればお買い得な車種は意外とあるものです。100万円で十分あなたの生活を彩る一台が見つかります。一度、探してみててはいかがでしょう。

【関連リンク】
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