日本には車検制度があり、ナンバーが付いているクルマは何年かに一度「車検」と呼ばれる公的な検査を受けなければならないことは、皆さんご存知ですよね。平成7年の法改正により、それまで大変面倒で条件が厳しかった車検制度はかなり緩和され、ユーザー車検も受けやすくなりました。でも多くのユーザーにとってはまだ車検は面倒な印象があり、また付随して費用もかかるので、中古車が売買されるときにもそのクルマの次の車検までの期間は重要な意味をもちます。

ところで、中古車雑誌や中古車検索サイトで、中古車物件の詳細な条件を確認すると、必ず「車検2年付」という表示を目にしますが、この言葉がクセモノ。こう表示されているからといって、車検にまつわる費用が不要なわけではありません。では一体「車検2年付」とはどういう意味なのか?以下に解説してみます。

ズバリ、車検2年付とは「車検にまつわる整備費用は、車両価格に含みます」と言う意味です。裏を返せば「整備費用以外の費用はかかりますよ」ということ。具体的には、2年間有効な車検を取るには、(自分でユーザー車検を受けたとしても)排気量2000ccクラス・車両重量1.5t以下のクルマで以下の費用が必要で、これは「車検2年付」と表示される中古車でも車両価格とは別に請求されるのです!

●重量税/3万7800円
●自賠責保険料/2万7600円(24カ月分)
●検査費用/約4000円

これに加えて、中古車購入時には以下の費用も必要です。

●車検代行手数料
実際の検査ラインを通すための代行手数料で、1~3万円程度
●登録代行手数料
見積りなどでは単に「登録費用」などとなっている場合もありますが、実費は3000円程度で、それ以外の2~3万円は陸運局に出向いて名義を変更したりナンバーを変更するための手数料です
●自動車税
購入する月によって金額は異なり、上記条件で0円(3月購入)~3万6200円(4月購入)。実費が請求されます
●取得税●消費税
車両価格の5%+手数料にもかかります

つまり車検2年付といっても、結局は車両価格以外に10~20万円の諸費用が最低でも必要なんです。それじゃー全然、車検2年付じゃないじゃねーか、という不満が聞こえてきそうですが、その通り。「車検2年付」とは「中古車を購入する契約をして、車検を通すために販売店に整備を依頼したら、追加で100万円が必要だと言われました。詐欺のようです」という事態を招かないために制定された定義でしかないのですよ。
究極的には自動車にやたらめったら課税している国の税制の問題なのですが、残念ながら車検2年付という表現は中古車業界の慣例として定着しています。釈然としない方も多いでしょうが、まずは以上を理解して、「見積りを見てビックリ!」ということのないようにしてください。
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