カーセンサーを始めとする中古車情報誌およびそのインターネット版の広告ページにおいて、価格や装備と並んで、車台番号が表示されるようになったことをご存知ですか?
今回はこの表示が意味することを解説してみます。

結論から言うと、表示を行うことで広告の信頼性が高くなるのです。さらにはメーター巻き戻しを抑制したり、修復歴隠しを抑制することにもつながります。それはなぜか、の前に、そもそも車台番号とは何かを説明しましょう。

車台番号とはすべての生産車に固有に割り振られた番号で(ごく一部の輸入車に例外あり)、アルファベットと数字が組み合わされた17桁の文字列で表現されます。番号は生産時にボディに打刻され、同じ車種で同じ年式で同じ排気量・グレードであっても、必ずそれぞれ別の車台番号が割り振られ、車検証に記載されているのです。所有者が変わっても車台番号は生涯変わらないため、クルマの個体を識別するDNAのようなものとも言えます。

このため、広告に車台番号を表示するということは間違いなくそのクルマが存在するという証明になり、実際にはクルマがないにも関わらず、いかにも安い価格であるかのように見せかけて客を呼び寄せるオトリ広告ではないことの証明になるというわけです。

さらに、中古車販売店の多くが仕入れ元としているオートオークションでもこの車台番号をデータベース化しており、オークション出品時の走行距離や修復歴の情報をストックしています。このため、オークションでクルマを落札した後にメーターを巻き戻して広告に出したり、修復歴があるのに偽って広告に出した場合、車台番号をオークションの履歴と照合すると巻き戻しや修復歴隠しが発覚するのですね。ゆえにメーター巻き戻しや修復歴隠しの抑制になるわけです。

ただ、実際の広告をご覧になった方はご存知の通り、表示されているのは車台番号の下3桁のみなんですね。これで本当に大丈夫か? という意見もあるかもしれませんが、元々ユーザーがその番号を知ること自体に意味があるというよりは、表示を義務化することで虚偽の広告表示を防ぐことが目的であり、この状態でも広告主と媒体、および同業者が監視できる体制は実現できているので事実上は問題ありません。
(もちろん、広告を見て販売店へ行って契約の段階になったら、広告に記載されている番号と実際の車検証に記載されている番号を照合した方がベターですが)。

また、広告に17桁すべてを表示しないのには理由があって、車台番号が分かると、運輸支局などでその車台番号の登録事項証明書というものを取得することで所有者の住所がわかってしまうため、高額車などが盗難される恐れがあるからなのです。

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ちなみに、自分が購入したクルマがメーター巻き戻しされていないかどうか、個人でも調べる方法があります。手数料は1500円で、クルマを指定の窓口(都道府県別に存在します)に持ち込む必要があり、またあくまでも上記のオークションデータベースとの照合ということになるためオークションを経由していない中古車は検索に引っかからないのですが、それでも安心材料にはなると思います。興味のある方は以下のURLから問い合わせ先を調べてみてください。

" target=_blank>自動車公正取引協議会ホームページ
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