ほぼすべての中古車が新車時の半額以下で狙える

アルファロメオ アルファ147GTA フロント
キセノンヘッドライト、ヘッドライトウォッシャー、フロントフォグランプ、専用フロントアンダースポイラーなどを備えた147GTA。パッと見ではノーマルとあまり変わらないのに、エンジンや足回りがまるで違うという「羊の皮を被ったオオカミ」的な車です
気づけばこんなに値落ちしていて「おいしい!」という中古車をご紹介しているこの企画。今回はアルファロメオ アルファ147GTA(絶版)をご紹介したいと思います。ホットハッチという言葉が日本では死滅しそうな現在においても、フィアットはグランデプントアバルトやチンクエチェントアバルト、ルノーはルーテシアとトゥインゴにそれぞれルノースポールを用意、さらにフォルクスワーゲンはゴルフR32を2代続けて投入するなど、輸入車メーカーは積極的に日本へ導入しています。そんな中、ゴルフR32と同じくV6 3.2Lエンジンを搭載するアルファ147GTAが、ようやく150万円を切る価格で流通し始めました。

登場は2003年5月。その1年前に登場したアルファ156GTAと同じエンジンを、全長4200mmしかない147にも搭載。6速MTと組み合わせ、最高出力184kw(250ps)/6200rpm、最大トルク300Nm(30.6kgm)/4800rpmを発揮します。最高速度は246km/h! さらに翌年の2004年5月には、セレスピード(ATモード付き6速シーケンシャルトランスミッション。つまり2ペダルAT)モデルも投入されました。新車時価格は6MTが423万円、セレスピードが459万9000円です。

原稿執筆時点で147GTAを探してみると、6MTの最安値は119.8万円、セレスピードは148万円から見つかります。いずれも修復歴はなし。さらに最高値も見てみると6MTが210万円、セレスピードは265万円。ほぼすべてが新車時の半額で買えるようになってきています。「でも、あともうちょっとで100万円を切るのでは?」と思われる方がいらっしゃるかも知れませんが、では100万円を切ったとき、走行距離が果たしてどれだけいっているのか? ちなみに最安値の6MTは7.2万km、セレスピードは5.3万km。私としては走行距離、つまり、そこから予想される車の状態などを鑑みると、今が一番おいしいと考えます。何しろ踏めば踏むほど楽しいホットハッチ。買えばついつい走りたくなる→その分、程度の劣化も予想されるわけですから。

アルファロメオ アルファ147GTA エンジン
数値ではなく、音色で乗る人を酔わせるなんて、まさに職人技で仕上げられた名機。また写真をご覧になればおわかりのように、見た目でも魅了します。今どきここまで“魅せるエンジン"なんてそうそうありません。その意味でも買う価値があります
踏むほどに走りたくなる、それはひとえに「官能的」とよく表現される、アルファV6のエンジン音のせいでしょう。アルファ166に搭載された3.2Lをベースに専用チューンされたこのエンジン。もとをたどれば、1970年代に行き着くというこの名機は、今もなお乗る人すべてを魅了します。ちなみにGTAとは、ジュリアスプリントGTAなど、モータースポーツの輝かしい歴史の中で数々の栄光をおさめたレーシングカーに冠された名前。ちなみにジュリアスプリントGTAの当時のキャッチフレーズは「あなたが通勤に使っているその車は、チャンピオンマシンそのものです」だそう。

そんな147GTAは、ジュリアスプリントGTAみたいに栄光をおさめたわけではないですが、レーシングマシンの性能を持ちつつも、まさに通勤にも、休日のドライブにも使える一台。走りの性能も、快適装備も十分備わっています。こんな閉塞的な日々をガラッと変えて、毎日を楽しくしてくれる一台です。それが100万円台で十分探せるようになっているのですから、100万円を切るのを待っている場合ではありません。

そんな147GTAの魅力を次ページでさらに見ていきましょう。