減税もある100万円以下のホンダフィット(2ページ目)

買ってから100万km走らなければフィットのほうがお得

三角窓が旧型よりさらに大きくなってとても見やすくなりました。また定員5人なのに10個もカップホルダーがあるなど、収納スペースの充実ぶりには舌を巻きます

ハイブリッドカーよりどれだけお得なのか、具体的な数字を見ていく前に、まずはフィットの車としての魅力について、再確認しておきましょう。

コンパクトカーらしからぬ居住性の広さは言うまでもありませんが、ひと言付け加えておきたいのが、走行性能のすばらしさです。トルクコンバーター付きのCVTのおかげで、1.3L車が1.5Lに感じられるほどその加速はスムーズ。エンジン音が抑えられているため室内は静かで、段差などでの突き上げの収め方は非常にしっかり＆しなやか。高いボディ剛性によって見事に衝撃を押さえ込んでいます。

さらに信号待ちでは、Dレンジに入れたままブレーキを踏んで止まると、クリープも止まります。だからエンジンが本当にかかっているのか？と疑いたくなるほど、静かです。高速道路もシュタッと走る感じで、明らかに旧型よりも1クラス上の車格を感じさせてくれます。もちろん、用途に応じてさまざまな形に変化するラゲージの使い勝手のよさは言わずもがな。マジで、これ一台で十分だと思わせてくれます。

広い室内を間仕切りすることができるフレキシブルラゲッジボードを装備（Gはオプション）。買い物で、家族の旅行でこのラゲージが大活躍すること間違いなしです

さて、そんなフィットがハイブリッドカーよりどれくらいお得なのか。それは燃費を含めたトータルコストでよくわかります。計算しやすいので同社のインサイトを200万円、フィットの中古車を100万円としましょう。燃費はインサイトが30.0km/L、フィットが24.0km/L、ガソリン価格を120円とします。これで100万円の価格差のもとを取るためにどれだけ走ればいいかというと、なんと100万kmです。インサイトを買って100万km以上走らないと、フィットの100万円の中古車を買った場合とトータルコストが同じにならないのです。だったら…ですよね？

いわゆるおろしたて中古車の発生する時期は4月～5月。つまりそろそろ最後というわけです。100万円以下では1.3LのGが多いですが、中にはETCやCDプレーヤー付き、ディスチャージライトやキーレス付きなどが何台も見つかります。走行距離は2万5000km以下がほとんどで、中には2km（！）なんてものも。

エコカー減税対象で、トータルコストも優れているフィットはまさに今が旬。このように、しっかり調べてみればお買い得な車種は意外とあるものです。あなたも一度、探してみてはいかがでしょう。

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