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もう1台の200万円以下の3ドアは、シトロエンC2のベーシックグレード1.4VTR(写真はマイナーチェンジ前のモデル)。C2というと最近追加されたVTSに目がいきがちだけれど、エクステリアはホイールが16インチアルミから15インチスティールになり、タイヤがワンサイズ細くなるぐらいしか違いがない。インテリアはクールなモノトーンのVTSに対して、レッドやブルー、グリーンをシートなどにあしらっていて、こちらのほうが魅力的と思う人もいるだろう。
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C2 のプラットフォームは、2310?のホイールベースを含めて1007と共通で、1.4リッターエンジンと2ペダルMTもまた1007の1.4と同じ。でも車重は1007より160kgも軽い1040kgだから、加速ははるかに活発だ。乗り心地は1007がどっしり、C2がかろやかというイメージ。ステアリングの切れ味そのものは1007も鋭いけれど、その後の曲がりの鋭さはC2が一枚上。ボディの軽さやホイールベースの短さに加え、3台でいちばん低い1460mmの全高も効いているといえる。
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1007はスライドドアの便利さとカメレオコンセプトのファッショナブル性が街に似合い、C2はコンパクトカーらしい軽快な走りが山道で楽しい。ルーテシアはこの2台と比べると、飛び抜けた個性はないけれど、室内の広さ、1.6リッターによる力の余裕、しっとりした乗り心地、懐の深いハンドリングなど、基本性能が高次元でバランスしていることが印象的だ。オールラウンダーのルーテシア、スペシャリスト的な1007とC2という感じがした。
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