去年の秋、フランスで初めてC2に乗ったとき、2種類のVTRのうち、1.4のほうがフランス車っぽい乗り味だと感じた。そのことはこのサイトの記事でも書いたが、最初に発売されたのは1.6だった。それだけに、1.4の上陸がとても待ち遠しかったというのが正直なところだった。



同じVTRということもあって、1.4と1.6の違いは予想以上に少ない。エンジン以外は、ホイールが16インチのアルミから15インチのスティール、タイヤが195/45から185/55になるだけで、室内の装備はまったく同じだ。ということで、さっそく走りに話を進めていこう。



エンジンはC3にも積まれているシングルカムの直列4気筒。ツインカム16バルブの1.6と比べると、パワーやトルクは200cc以上の差がある。だから加速そのものは1.6よりは遅いのだが、ふつうに乗るならこれでじゅうぶんだし、感覚的な速さは負けていない。回せば回すほど力がわいてくるような性格と、1.6よりなめらかな吹け上がりのおかげで、積極的にアクセルを踏んでいこうという気にさせるからだ。



トランスミッションは1.6と同じセンソドライブ。エンジンを回し、ギアをこまめにチェンジして速さを引き出すという1.4の走り方にピッタリだ。それでいて、ギア比は1.6より高めになっているので、シフトアップしていくときのリズムはゆったりしているし、同じスピードなら回転が低くなるので、リラックスして走るのにも向いている。