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ガラスの雨対策は撥水と親水どちらが有効?(2ページ目)

雨の季節に気になるのが、ウィンドーの雨水をどう処理するかという問題でしょう。撥水でバシっと弾くのか、それとも親水でさらっと流すか? 好みの問題もありますが、それぞれの長所と短所を探ってみます。

執筆者:宮島 小次郎

両者の特徴を見極め、組み合わせて使うのがベスト

親水タイプ
水滴を作らない親水タイプのコート剤は、サイドウィンドーやドアミラーに向いている
一方、親水タイプはというと、これまでは水まわり用品のメーカーとしても有名なTOTOがリリースしていた「ハイドロテクト・シリーズ」が有名でしたが、現在ではホームページからも削除されてしまい、どうやら販売が終了した模様です。そのため、現在購入できる製品としては、撥水剤の代名詞ともいえる『レインX』の発売元でもある錦之堂が販売している『ウォーターX』がメインとなります。

残念ながら、私は今までTOTOのハイドロテクトしか使ったことがないため、ウォーターXの使用感などについては分かりませんが、ハイドロテクトと同等の効果が得られるものとすると、まずこの親水タイプはフロントウィンドーへの施工には向きません。基本的には、サイドおよびリアウィンドーに施工するものと考えていいでしょう。

親水タイプの特徴としては、ウィンドーに付着した雨水を弾かずに、ガラス表面に薄い水膜のようになじませることで、視界を確保するという効果が得られます。水滴を作らないために、撥水タイプの苦手であったサイドウィンドーやドアミラーの視界確保には非常に効果的です。

ただし、ハイドロテクトでは、光触媒の作用によって親水効果を得るという特殊なタイプであったことから、その施工が少し難しいという課題がありました。また、施工後はウィンドーを洗うのにも気をつかったり、効果の持続期間も短めであったのが気になりました。ただし、ウォーターXではハイドロテクトとは全く異なる方法で親水効果を得ているようですので、こうした取り扱いの気難しさも解消されているようです。

このように両者の長所と短所を見比べてみると、おススメの使い方としては、フロントウィンドーには撥水タイプを、サイドウィンドウーには親水タイプを組み合わせて使うのが有効だと思います。リアウィンドーに関しては、ワゴンやハッチバックなどワイパー付きのクルマでは撥水タイプが、セダンなどのワイパーなし車では親水タイプが向いていると思います。

もちろん、これはあくまでも一例にすぎませんから、皆さんも自分の使い方に合わせて、最適な組み合わせを選んでいただけるといいかと思います。いずれにしても、雨の日は視界の確保は安全な走行のためには欠かせない要素ですから、基本メンテナンスと合わせていろいろと試してみてください。


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