撥水、親水それぞれのメリットとデメリットを見極める

雨の走行
雨の日の視界確保は、安全な走行のためにも欠かせない要素だ
6月に入って雨の日が増えてくると、気になるのがウィンドーの雨水です。雨の日でもしっかりと視界を確保するためには、まずウィンドーについた汚れや油膜を落とすこと。そして、ワイパーの状態をチェックし、拭き残しや拭きむらが見られるようになってきたら、早めに交換をすることが第一です。

その上で、ウィンドーの表面に撥水剤などのコート剤を処理することで、さらにクリアな視界が得られるようになります。コート剤はいろいろなメーカーから、実に様々な製品が発売されていますが、雨水を弾く撥水タイプと逆に雨水をウィンドーの表面に馴染ませて水滴を消す親水タイプに大別することができます。

全く正反対の特性に見えるこの2タイプのコート剤ですが、一体どちらが有効なのでしょうか。乱暴な言い方をしてしまえば、好みで選んでもらえばいいのですが、実はそれぞれに一長一短があるので、それを見極めて使い分ける方法がおススメです。

まず、製品の数も圧倒的に多い撥水タイプは、雨水を小さな水玉にしてウィンドーから弾き落とすことで視界を確保するのがその狙いです。バッチリと撥水が効いていると、ある程度の速度が出れば、走行風の勢いだけで雨水が流れ落ちてゆき、気持ちいいほど視界がクリアになります。

特に風が当たりやすいフロントウィンドーには効果的で、速度によってはワイパーがいらないのでは? と思えるほど、きれいに水が吹き飛んでゆきます。それに比べて、サイドウィンドーはボディ形状にもよりますが、完全に水が吹き飛ぶというほどまではいきません。リアウィンドーともなれば、さらに走行風による効果は薄れてしまいます。

ただし、夜間にはこの水滴が仇となり、特に停車時やゆっくりとバックするときにサイドミラーを見ようとしても、水滴でほとんど見えないという状況になりがちです。その他、霧状の雨のときにも、水滴が流れ落ちるほど大きくならず、ワイパーのないサイドやリアのウィンドー一面が曇ったように真っ白くなってしまうこともあります。

このあたりをどこまで許容できるか、というのが、撥水タイプを選ぶ際のポイントとなりますが、施工も簡単で、長期間効果が持続しやすい撥水タイプは、使い勝手が良く、マメにコーティングをするのが面倒という人には向いているといえます。

次のページでは、親水タイプについて紹介します